わたしたち飼い主は、自分のことよりも愛犬の介護を優先に考えてしまいます。
床ずれが起きてはいけないからと、時間ごとに体の位置を変えてあげる。歳をとり口腔環境の悪化で歯を失った愛犬のために柔らかいご飯を作り、食事の介助。
そして、愛犬が夜鳴きをしたら不安を取り除いてあげようと夜中でも側にいて撫でてあげる。
自分のことは置いて、まず愛犬のことを優先に考えるあなたはとても尊いです。
老犬の介護で寝不足になってはいけない理由
本来、睡眠の役割はわたしたちが日常生活を営む上でとても重要な役割があるのです。
睡眠不足になると「脳の休息」が足りていない状況になります。
わたしたちの脳は起きている間中、ずっと休まず働き続けます。睡眠とは働き続ける脳を休ませてあげること。
徹夜明けの仕事が全然はかどらず、ぼーっとして思考がストップ。そして、集中力が無くなった経験はありませんか?
徹夜明けの運転は避けるように、と言われたことはありませんか?それは認知力が落ちるからです。
また、睡眠は「脳の休息」以外にも重要な役割を担っているのです。
それは「記憶の整理作業」。
わたしたちは一日の中で仕事、家事、育児、地域活動などを通して得た情報を、データとして大量に脳に蓄積します。
その大量のデータを寝ている時にちゃんと記憶の引き出しに整理するのです。
「アミロイドβタンパク質」という有害な老廃物を聞いたことはありませんか?わたしたちの体の神秘ですが、この有害物質を睡眠中に取り除く作業もしているのです。
この有害な老廃物はアルツハイマー型認知症の元凶といわれています。「アミロイドβタンパク質」は睡眠中に取り除かれる・・・そうです、睡眠をとらないとどうなるか想像できますね?取り除かれずに脳内に蓄積されてしまい、アルツハイマー型認知症の発症リスクが高まる。
その他「体のメンテナンス」も睡眠中におこなっています。このメンテナンスがうまくいかないと、心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、動脈硬化のリスクが増大する。
これで睡眠がいかに大事か分かりましたね。
老犬介護はがんばらない
老犬介護はがんばらない、なんて不謹慎な!家族の介護をがんばらないわけないじゃないか・・・と言う声も聞こえて来そうですが、そう意味ではないんです。
あなたは、もう充分一生懸命介護をしているはずです。時には自分の睡眠時間を削ってまで。
愛犬もきっと分かっていますよ。あなたが自分のために一生懸命にしてくれていること。
老犬介護は愛犬とと飼い主のあなたに合ったやり方で、程よく手を抜きながらやること。
時には介護の一部を誰かに委託してもいい。その時間を、あなたは自分のリフレッシュをする。そして、また明日からの介護生活への回復期に充てる。
不思議なもので、一回愛犬と、そして介護から離れてみると、あんなに大変だった介護生活が愛しくなってくるんです。
老犬介護で疲れた心と体をケアする方法
整骨院にいく
整骨院、祖母が関節痛のため通院していたこともあり、そこに対するイメージは「お年寄りが行くところ」でした。
ところが、一度行くと全然違うんですね、わたしの知っている印象と。オルゴールの音楽が流れて、おしゃれな雑誌が置いてあり少し待つこともありますが、全然苦にならない。
介護中、雑誌を読むことなんて皆無なので、この雑誌を読むことでもリフレッシュできます。
電気治療から始まり、そのあと入念なマッサージ。また、保険が適用されますのでこれだけ盛沢山な治療を受けても数百円なんです。
大型犬を介護していると、その体重はゆうに30kgを超えているため介護する方の腰やひざへの負担は相当なもの。
是非、整骨院にいってリフレッシュしてください。
一輪だけ、花を買ってみる
介護している最中、まさに「髪を振り乱して」頑張っているという表現がぴったりかも。
そんな時こそ「心に花を」、です。花って不思議ですよね、そこにあれば心がまあるくなる。
買ってこなくても、散歩中に見つけた野草だっていい。一番目にする機会が多い場所(わたしはキッチンのシンクのところ)に飾ってみてください。花瓶なんてわざわざ用意しなくていいんです。飲み終えたジュースの瓶や、ガラスのコップでいい。
そこに花があるだけで幸せな気分になります。
まとめ
老犬介護中のご自身をケアする方法、いかがでしたか?簡単すぎて「そんなこと知ってたよ。」と思いますよね。
わたしも最初はそうでした。愛犬が20kgを超えて抱く時に持病の腰痛がつらい。見かねた家族から整骨院に行くことを勧められました。
知ってはいるけど、なかなか行かないんですよね。「時間がない」とか「ちょうど行ける時間は閉まってる」とかなんとか言い訳をして。
でも、いざ一歩を踏み出して行ってみたら・・・もう、整骨院なしではこの生活成り立ちません。
それくらい、リフレッシュしたんです。所要時間は移動も含めて約1時間。きっとこれくらいなら、あなたの愛犬も「どうぞ行ってきて。」と快く送り出してくれるとおもいませんか?
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