老犬 生活

老犬がご飯を食べなくなった。これって病気なの?

老犬がご飯を食べなくなった。病気なの?

パートナー(=愛犬)があなたの家に初めてやってきた日、それは忘れられない出会いでしたよね。ヨチヨチ歩きの可愛い頃。両手にすっぽり入る大きさだった彼らも今では立派な成犬です。

 

毎日一緒に暮らしていると、彼らと自分は同じ速度で成長している気がしますが、それは違います。彼らは一年ごとに歳をとり、そして確実にあなたの数倍の速さで生きているのです。

 

愛犬の顔に白髪が混じり始めた、ご飯を食べなくなった・・・そう感じるようになったら、パートナーの老化現象の始まりかもしれません。

そもそも犬は人間に換算したら何歳?

犬は人間の数倍早いスピードで年をとります。犬種によって異なりますが、一般的にそのスピードは人間の7倍ともいわれています。

犬の10歳を人間に換算すると一体、何歳になると思いますか?

年齢換算方法

0歳から2歳まで
小型犬:1年×12.5歳、中型犬:1年×10.5歳、大型犬:1年×9歳

 

3歳以降(犬種によって細かく分かれますが今回はこちらを紹介します)
小型犬:チワワ1年×4.87歳
中型犬:ゴールデン・レトリバー1年×5.74歳
大型犬:ジャーマン・シェパード1年×7.84歳

 

ゴールデン・レトリバーと10年一緒に生活しているとすれば・・・
(10.5歳×2年)+(5.74歳×8年)=66.92歳!

 

大型犬は成犬になってからのスピードが早くなるため5~6歳になればシニア期、8歳になると老犬といわれています。ちなみに、一般的に小型犬、中型犬は11歳になると老犬となります。

老犬がご飯を食べなくなった考えられる原因

「病気ではない場合①」

老犬になるとどうしても寝ている時間が増えたり代謝が落ちてくるので、お腹が減りにくくなります。

「病気ではない場合②」

フードに飽きた。この場合は違うフードを与えてみて下さい。

「病気ではない場合③」

フードが酸化している。何度も買いにいくのは面倒なので10kg~入りのフードを買い置きされている方も多いと思いますが、賞味期限を確認して傷んでいないかチェックしてください。

「病気が考えられる場合」

つぎの症状が出た場合は、病気の可能性があるためすぐにかかりつけ医に連れていくこと!

  1. 咽頭炎・・・首のリンパの腫れ・えづき・呼吸困難・鳴き声の変化・よだれの量が増える
  2. 歯周病・・・歯茎の赤み・副鼻腔炎の併発・口からの異臭(腐敗臭)・嘔吐・歯茎から出血・食欲はあっても食べるのが遅い・歯がグラつく・歯が長く見える(歯茎が下がる為)
  3. 虫歯・・・口からの異臭・歯の変色・歯に穴があく・食べたそうにするが食べるのが遅い
  4. 肝硬変・・・黄疸(白目や口の粘膜が黄色くなる)・元気がない・徐々に痩せていく・おなかが膨らむ(腹水)
  5. 慢性腎不全・・・貧血・痩せていく・骨が脆くなる・水を飲む量が増える・おしっこの回数が増える
  6. 悪性リンパ腫・・・下痢・嘔吐

「ストレスによる場合」

実は、考えられる理由としてこれが一番多いそうです。住む環境が変化した、家族が増えた、飼い主さんが留守がちになった・・・要因は様々ですがこのような場合は、スキンシップをとり十分なケアをしてあげてください。

 

初めて愛犬を預けた後、食事を摂らなくなったことがありました。病院に連れていったところ、原因は「環境の変化」によるものでした。たった数時間だけだったのですが、初めての体験でとても緊張したのかもしれません。

 

コチラの記事も読まれています「老犬のためにわたしたちが出来ること」→老犬が食べない。余命のことを少し話そうと思う。水しか飲まない時にしてあげられること

老犬がご飯を食べなくなった時の対処法

あなたの愛犬がご飯を食べなくなった時、どのような対処方法があるのでしょうか?

様子をみる

老犬の場合、体力も落ちて来ていますので食べることが億劫になる場合があります。かかりつけ医と相談しながら1~2日様子をみてみましょう。

食べる位置を変えてみる

もしかしたら、今までは平気だった高さにあったお皿の位置が、首の筋肉の衰えによりきつくなっている可能性があります。位置を変えて首に負担がかからないようにしてみて下さい。

柔らかいフードに替えてみる

老犬の場合、歯が弱くなっている場合も多いためこれまで通り硬いフードを噛めなくなっている可能性もあります。ウエットタイプのご飯の割合を多くしたり、少し水でふやかしてあげれば食べやすくなります。

一回に与える量を減らしてみる

一日の総摂取量は変えず、一回に与える量を減らしてみる。そうすることで消化器官への負担を軽減し、消化不良が収まります。

手作りのご飯にしてみる

愛犬の様子を見ながら、生肉を使った手作りのものに替えてみる。本来、犬にとって理想の食事です。生で食べるため出来るだけ鮮度の良い生肉をあげましょう。

 

日本ではまだ馴染みのない生食給餌「BARF(Bones And Raw Food)」は骨と生肉、という意味で、ドイツでは昔から行われていた食事方法です。

わたしもまだこの方法を踏襲していないため、勉強したのち詳しくご紹介していきたいと思います。

まとめ

愛しいパートナーの老化に最初は少し戸惑うかもしれません。
わたしは幼少の頃から身近に犬がいる生活を送っていますが、パートナーの変化に毎回複雑な気分になります。

 

同じスピードで歳をとれたらいいのに、と何度思ったことでしょう。

 

「うちの子は食欲もあるし、実年齢よりも若いのよ。」と仰る方もいます。
しかし、確実に若い頃とは体質が変化していることを忘れてはいけません。

 

パートナーとの残りの生活を豊かに過ごしたいと思っているあなた。老化を止めることはできませんが、毎日のケアとあなたの心がけ次第で、残された彼らの生活は全然違うものになります。

 

ブログランキングに参加しています。ポチっ🐾として下さったら励みになります!


犬の介護ランキング

にほんブログ村 犬ブログ 犬 介護へ
にほんブログ村

老犬についてこちらの記事も読まれています→老犬が食べない・・・余命のことを少し話そうとおもう。水しか飲まない時にしてあげられること

老犬のごはんのお悩みにはコチラの記事が読まれています➡長年犬と生活してきたわたしがこのドッグフードを選んだ理由

このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

ABOUT ME
まめ太
幼少の頃から身近に犬がいる生活を送っています。 祖父が育てていた元警察犬(ジャーマン・シェパード)が常にいる状況でした。 そして現在は茨城県動物指導センターから引き取った元保護犬をパートナーに選び、暮らしています。 将来は、保護犬の活動の一環として保護施設にいる子たちの避妊手術を寄付できるよう現在活動中。