犬を飼う覚悟、そうです。犬に限らず猫でもウサギでも、フェレットでも、金魚だってそうですが、生き物を買う時には覚悟が必要です。
特に40代で初めて犬を飼いたいな、と思った方。
それなりの理由があると思います。子どもがある程度大きくなって手が掛からなくなったから、念願の庭付きの新居に引っ越したから、子どもにせがまれて、という方もいるかもしれません。
あなたが犬を飼いたくなった気持ちはきっと中途半端なものではないと思っています。
そして、決断する前にこの記事を見つけてくれたことに感謝いたします。
Contents
犬を飼う覚悟
あなたがもし、初めて犬を飼おうかなと思っているとしたらこんな生活を思い浮かべていることと思います。
仕事から帰って来たら玄関まで駆け付けて、「待ってたよ~!!」と尻尾を振り振り大喜び。夕食後に家族と団らんしている足元には、スヤスヤ安心して寝ている愛犬。
夏のキャンプ場。子どもたちと一緒に海や川で泳ぐ愛犬。
都会のワンちゃんだったら、一緒に街中を颯爽と歩き、オープンカフェで一緒にちょっと休憩。
そんな素敵な生活を描いているのではないでしょうか?
愛犬との暮らしは、おおよそあなたが今、心に描いているような楽しい毎日です。
しかし、その裏ではこんなことも待っています。
毎日の散歩
「そんなの当然分かっているわよ!」と思われますが、これは基本中の基本。散歩をさせないでいると、犬はストレスが溜まります。
ストレスが溜まると、日中の無駄吠えなどを引き起こし、ご近所から苦情が来ることもあるかもしれません。
犬を飼ったら散歩をさせる。
当たり前すぎて分かり切ったことですが、今まで散歩の習慣がなかった飼い主が、365日毎日散歩に連れていくことは、考えてみるととてつもなく大変なこと。
風邪をひいて体調が悪い日もあるでしょう。用事が立て込んでいてとても散歩に時間を割けない時もあるでしょう。
そんな時でも毎日行かなくてはいけません。毎日。
医療費
犬を飼うと、毎年お住いの健康福祉局動物愛護センターから「狂犬病予防注射」のお知らせが届きます。狂犬病の注射に係る費用は
- 各市町村獣医師会手数料→3,050円
- 注射済票交付手数料→550円
- 新規の場合は登録手数料→3,000円
がかかります。
そして、外で散歩をした時に心配なのが「蚊」にさされておこるフィラリア症です。
フィラリア症とはフィラリアという寄生虫が蚊を媒体として、犬の体内に寄生しておこる病気です。症状としては、心臓に機能障害が起こります。
フィラリアの成虫は、心臓の右心室にある肺動脈に寄生します。右心室は肺に血液を送る役割をしているため、虫がいると十分な血液を流すことができません。また、右心室に戻ってくる血液も十分に戻ってこれなくなります。その結果、散歩の途中でぐったりしたり、ハァハァと息切れをするようになったり、咳が出たり、腹水が溜まるなどの症状が出ます。
フィラリア予防のために飲み薬を3月から11月末まで、つまり蚊が存在している時期は飲み続けないといけません。
蚊の他にノミ、ダニ予防も含めた薬代として約8,000円(毎月)。
その他にも、年に一度の健康チェックや風邪をひいた、吐いた、謎の体調不良、誤飲等、様々なことで医療費がかかります。
病院代として年間、数万円はかかるでしょう。
食事代
昔は、人間と同じごはんをたべさせていた頃もありましたが、人間のごはんは味付けも濃く、犬には絶対に与えてはいけない食材もあるため、必ずドッグフードにしなくてはいけません。
ドッグフードも安いものには添加物や犬にとって悪い物質も含まれているため、必ず内容を確認してあげましょう。
色々なドッグフードを確認して、愛犬に合ったものを選べばいいと思いますが、年間数万円かかります。
トリミング代
毛がのびるタイプ(ロングコート)のワンちゃんは、それこそ1ヶ月に1度通わないと大変なことになる子もいます。
毛が絡まると、ブラッシング時に相当な力が掛かるため、ワンちゃんの皮膚にとって良い状態とはいえません。
ロングコートのワンちゃんは1ヶ月に1度のトリミングをお勧めします。我が家の愛犬は、雑種で短毛、ダブルコートなのでトリミングの必要はありませんが、家でシャンプーをすると乾かす時とても大変なので毎月シャンプーに通っています。
ちなみに、約20kgの雑種でトリミングなし、30日以内であれば早割制度が使えて10%オフ。料金は約6,000円です。
愛犬をしあわせにしない飼い主?
ペットブームも後押しし、みんなが犬を飼っているから自分だって飼える、と勘違いしている方が、一定数いるのも事実です。
犬を人間のように扱ってはいけない
お子さんがいらっしゃらない方が犬を子どものように可愛がっている姿を目にすることがあります。
それ自体は愛情をかけて飼われていて、何も問題がないように思いますが・・・
犬は長い時間をかけて、人間と共存できるようになったいわゆる一番の古き友です。しかし、ここにはきちんとした「しつけ」が重要。
人間に愛されて、飼い主に信頼されることが彼らにとって最大の悦びなのです。
ちゃんとしつけをしていないと、あたかも自分を人間だと勘違いしてしまい、犬社会にとけこめなくなってしまいます。
散歩中、ほかの犬に威嚇したり、反対にビビりっぱなしだと、せっかく外出したのに気ばかり使って楽しめないなんてもったいないです。
どんな犬があっているのか?
あなたがまだ40代であれば、まだまだ元気だと思います。わたしたち飼い主はこれから50代になり60代を迎えます。
体力は若い頃に比べたら圧倒的に落ちてきます。この点も考慮しながら飼いたい犬種を選びましょう。
静かに暮らしたい方が、活発な犬(テリア系、小型犬)を飼うと「こんなはずじゃなかった。」ということになりかねません。
野外でたくさん遊びたい、年中キャンプに行って野山を駆け巡る方がいわゆる大人しいワンちゃんを飼うと少し物足りないかもしれません。
犬にも性格があり、人なつっこい犬(スパニエル系、プードル系)や忠犬系(柴犬などの和犬)、強い犬(土佐犬、ピット・ブル・テリア等)様々です。
自分の性格、ライフスタイルをよく考えて、犬の性格と照らし合わせて選びましょう。
保護犬という選択
最後まで読んでいただいてありがとうございます。もし、あなたの選択の中に「保護犬」も加えてもらえたら非常に嬉しく思います。
保護犬と一言でいっても、色んなワンちゃんがいます。
野犬が仔犬を産んでそのまま収容されたワンちゃん、飼い主が何らかの理由で飼えなくなって収容されたワンちゃん、疾病を理由にペットショップからやってきたワンちゃん。
そんなワンちゃんを引き出し、数ヶ月かけて訓練させて、新しい飼い主さんとの出会いを待っている団体や個人で保護活動をしている方がいます。
「保護犬」についてどう思うか、アンケートを持って取ったことがありました。
- どんな性格か分からない
- 雑種は欲しくない
- 病気を持っているかもしれない
- 産まれた素性が分からないのは不安
- 汚そう
ざっとこれが、アンケートの結果で、保護犬に対するイメージでした。
実態はイメージとはほぼ正反対です。先にお伝えしましたが、保護施設からワンちゃんを引き出して、訓練させている保護主さんに聞けばワンちゃんの性格もわかるし、病気だって引き出した時、一番最初に調べます。
そして、病気であれば治療し、それでも治っていなければ「○○という病気です」と、隠すことなくそのことを開示してくれます。
現在のペットショップではそんなことは皆無でしょう。
産まれた素性ってそんなに大事ですか?血統書ってそんなに大事ですか?命に重さは無いと思うんです。
どうしても血統書が付いている犬じゃないと嫌だ、と仰る方にはこれ以上勧めませんが、もし「保護犬」をもっと知りたいな、と思う方はコメントからメッセージを戴ければ、何かしらのアドバイスが出来ると思います。
ちなみに、我が家の愛犬は元保護犬ですが、ものすごく可愛くて近所でも人気者です。(親ばか)
まとめ
ブログランキングに参加しています。ポチっ🐾として下さったら励みになります!