シニアになっても元気だったのに、ここ最近はごはんを食べない愛犬。
犬も歳を重ねると人間と同じように目が見えなくなったり、鼻が利かなくなったり、耳もほとんど聞こえなくなるワンちゃんもいます。そして、認知症の症状がみられるワンちゃんも少なくありません。
歳をとって、動けなくなったとしてもごはんを食べてくれると「まだ大丈夫だな。」と少し安心しますよね。
愛犬の食欲は、体調を図る上でも大事なバロメーターとなります。
食べられなくなった子もいると思いますが、食事内容を見直してみるもの大事なポイントです。
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Contents
ごはんを食べなくなり、余命があまりない時の症状
愛犬の最期が近づいてきた気がしたら、なるべく側にいてあげるようにしています。
帰宅したらまずは寝たきりの愛犬の体をさすってあげることから始めます。床ずれを防ぐために定期的に体を動かしてあげたり、食事の時は介助し、最後は1時間以上かけて食べさせていました。本当に付きっきりです。
本音のはなし、介護は辛いです。
でも、愛犬が亡くなったあとは「介護だとしてもいつも触れることが出来て幸せだった。」そう思います。
睡眠時間を削ってまで自分の介護を優先してくれる。仕事があって忙しいのに、何よりも自分のことを考えてくれる。老犬になり目があかなくなって、毛も抜けてボロボロになっても「可愛い、可愛い」と言ってみんなで自分に触れてくれる、名前を呼んでくれる、一緒にいてくれる。
「あー、このおうちの家族になれて幸せだなぁ。」ってきっとワンちゃんもそう思っています。
恩師からこう教えてもらいました。
「この世に絶対という言葉を使う場面はひとつしかないんだよ。それはね、命があるものは絶対になくなるということ。」
命があるものは絶対になくなる。だから、最後まで一生懸命生きなければいけないんだよ、と教わりました。
介護はつらいかもしれません。でも愛犬も同じくらい辛いかもしれない。
犬には知恵があって、いつもできていた排泄行為が出来なくなることは彼ら自身も辛く悲しいことなんですって。何かで読みました。
だから失敗しても、オムツをしても「大丈夫、大丈夫」と声を掛けます。
下痢や嘔吐
老犬になり、内臓系もだいぶ衰えをみせているため少々の下痢・嘔吐は頻繁にあるかもしれません。しかし、あきらかにいつもの症状と違う場合は注意が必要です。
通常だったら様子をみて食事の量を調整したり、食事内容を見直したら治っていたのに。今は少ししか食べていないのに下痢を繰り返す。
看取った愛犬は、嘔吐はしなかったのですが最期が近くなった時、少量の下痢を繰り返していました。
食欲が無くなり、ごはんを食べない
最期を迎えるにあたり、徐々に食が細くなりました。もともと食べることが大好きだった犬ですが、最期はごはんの容器を見ることもしなくなり、亡くなる数日間は何も食べませんでした。
ただ、ごはんを食べなくても、水は飲んでいました。亡くなる3日前は自分で水を飲めなくなったため、脱脂綿に水を含ませ、ほほの内側にたらして水分を補給させていました。
水分を摂らなくなると、脱水症状になるため、何らかの形で必ず水分を補給させてあげて下さい。
立てない、歩けない
足腰がだいぶ弱くなっていても、いつもなら立ち上がることが出来ていたけど、亡くなる前は起きあがることが出来なくなりました。
寝たきりになる
「もう、ボク疲れちゃったんだ。起きあがるのが辛いから、少し寝かせてね。」まるでそう言っているかのように、寝ながら息を引き取った愛犬。
老犬になり、だんだん体力も無くなり最期は全身の筋肉が衰えてきて、一日のそのほとんどを寝て過ごすようになります。
もし、寝たきり状態が続いているようでしたら「床ずれ」にならないように、定期的に体をずらしてあげてください。
体重が一カ所に集中していると、そこがウィークポイントとなり床ずれが始まります。また、床ずれの予防No.1は「清潔に保つこと」です。排便が体についた場合は優しく拭いてください。
よく寝たきりの犬にオムツを履かせている姿を見かけますが、寝たきりの老犬にオムツは絶対にやめること。
本来、オムツは立って動くことが出来ることを前提として作られている(と思う)ので、横たわっている姿勢で排尿すると吸収ポリマーに到達する前に、体に沿って低い方へ流れてしまいます。
また、排尿に気づかずにそのままにしておくと、長い時間放置されて不衛生です。細菌感染症膀胱炎や下腹部の湿疹を発病する危険があります。
発熱、痙攣
最期のその時に「発熱・痙攣」するワンちゃんもいます。
亡くなる直前に痙攣を起こす犬も少なくないそうです。痙攣を起こすときには、犬自身にはもう自覚症状がありませんので、本人はきつくないと言われています。
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余命があまりないと知った時
寝たきりの犬にとって、ごはんを自力で食べることは非常に難しいことです。この場合、ごはんを口まで運んであげたりシリンジを使ったり介助が必要です。
流動食にしたら食べてくれるかもしれない、と思いせっせと手作りのごはんをペースト状にして食べさせたこともありました。
大変だけど愛犬のことを想い、元気になってもらいたい、一日でも長く一緒にいたい。
飼い主の思いはみんな同じです。
あなたの献身的な介護は、誰よりもあなたの愛犬が知っていますよ。
長年連れ添った「家族」を看取る時。
最期は愛犬にとって居心地がよい環境を整えて、決して無理はさせず、出来るだけ楽にして過ごさせてあげられたらいいな、と思います。
食べてくれない愛犬を見ることほど辛いことはありません。
ですが、わたしはこのマッサージをすることによって心を通わせることが出来たと確信しています。
免疫を高めるマッサージという事で紹介されましたが、もっと早く、若い時からこのマッサージに出会っていたら良かったのに・・・と思いました。
ですが、高齢犬になって動けなくなってもその効果はハッキリとわかりました。
食べたり食べなかったり、そしてだんだん食べることも出来なくなって、いよいよ覚悟しないといけなくなったその時から1ヶ月もの間わたしたちと一緒にいてくれました。
マッサージをしている間は本当に気持ちよさそうにわたしに身をゆだねてくれる愛犬。
なんて可愛くて愛しくて温かいんでしょう。
その時間は、わたしの心のマッサージでもありました。
そして、わたしと愛犬のかけがえのない時間でもありました。
病気になり、余命宣告された老犬のはなし
余命宣告されたら、もう何もしてあげられることは無いのでしょうか?
実は、わたしはこの知人に会うまで、余命宣告を受けたら残りの余命をいかに大切に生きるか、最期に焦点をあてて生きていくしかないと思っていましたが、彼女の話を聞いて考えが少し変わりました。
彼女の愛犬は癌に侵されている老犬。
余命宣告半年の宣告を受けて、今なお生きています。(余命宣告の半年を過ぎ、すでに1年が過ぎました)
余命宣告は医者の見当違いだったのでしょうか?いえ、違うとおもいます。彼女は病院を数件回った後、東洋医学を取り入れている病院に出会ったのです。
西洋医学と東洋医学は病気を治す、という目的は同じなのですが考え方とアプローチが全く異なるそうです。
西洋医学では癌は除去する、病気と闘う、といった「治療」ですが、東洋医学では「手当」。癌があっても進行しなければ共存してそれ以上進行させない、という考え方。西洋医学のもとで治療してきた彼女の愛犬は、すでに数回手術を繰り返していて、体力がもはや限界でした。
もう、これ以上手術を繰り返すのも可哀そう、だったら余命宣告を受け入れるしかない。好きなことをして、好きなものを食べさせてあげよう、とまで意思を固めていた矢先、東洋医学の流れに沿った獣医師に出会いました。
話を聞くうちに東洋医学ではまだまだやれることがありそうだ、と思い、愛するワンコのためならどんなことでも試してみよう、一度は失いかけた命、やらない手はない、と思い決心したそうです。
獣医師だけにまかせっきりではいけません。指導のもとで、食事改善に着手しました。犬という生き物は、もともと肉食であり、穀物を食べる習慣がなかった。今よく言われている「グレインフリー」を心がけ、穀物の入っていない、肉が主原料のフードや、手作りのごはんに切り替えたそうです。
お薬も漢方薬に変えました。しかし、漢方薬は苦いため、いかにして楽に摂らせるかということを考えて与えているそうです。
では、東洋医学の漢方薬とはどんな働きをするのでしょうか。
漢方薬の強みは、抗がん剤とちがって、肝臓や腎臓などの内臓を強くし、ガンの転移をふせぐこと。
手術をしてもガンが取りきれない場合は、漢方をつかって転移を防ぐことで、ガンと共存させていく、というのが東洋医学の考え方。
そんな素晴らしい漢方薬でも、欠点があります。漢方薬は苦くて飲みにくい。そんなお薬をいかに楽に飲んで(食べて)もらえるか。
時には、肉にまぎれこまさせたり、時には水を切ったヨーグルトを団子状にしてその中に入れたり。とにかく楽に食べてもらうことに焦点を当てているそう。その甲斐あってか、今では薬を欠かさず飲んで(食べて)元気を取り戻して生きています。
東洋医学に沿った考え方には「なるほどな」と思うことがたくさんあります。
余談ですが、わたしも普段は漢方薬を扱う病院に通っています。漢方薬だけでインフルエンザを治した時、今まで感じたことのない爽快感が得られて驚きました。それまでは、インフルエンザにかかったら早急にタミフルやリレンザを飲んで熱を下げて・・・というのが一連の決まった流れだと思っていたのですが、熱をしっかり出し切って治すこの治療は体にとっても良い治療方法だと身をもって知ったのです。
もし、あなたの愛犬が余命宣告を受けていたり、病で苦しんでいたとしたら、東洋医学の流れを汲んだ病院を訪ねてみてはいかがでしょうか。
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癌になったら食事を見直さなくてはいけない理由
癌という症状は、何か原因があっての結果です。癌を手術で取り除いたとしても、癌になってしまった原因、つまり食事内容や免疫力を見直さなくては、根本的な改善につながらない。
癌や腫瘍を取り除く、という点では手術は有効です。しかし、根本的なことが変わっていなければ、また再発するというのは、必然の結果といえるでしょう。
水分が多いフードが有効な理由
癌というのは、体内から汚染物質を排出するサインです。水分を摂取するためといって、ワンちゃんに水をがぶがぶ飲ませることは出来ません。
だからこそ食事でうまく水分を摂取することが大事なのです。
だから、ドライフードよりもウエットフード、手作り食に変えることが有効なのです。
こちらに変えると、水分摂取量が増えておしっこの量が増えます。そうすると、体内の老廃物が排出されやすくなるといわれています。
ただし、水分の摂りすぎは胃酸を薄めて消化不良を起こしてしまうので、くれぐれも水のがぶ飲みはさせないこと。
デトックスと免疫力強化食材
デトックスと免疫力を上げる働きをもつ、優秀な食材は「野菜・果物・海藻」です。食物繊維は農薬などの物質や過酸化脂質を集めて便とともに排出し、体内の毒素をデトックスする働きがあります。
その結果、腸内の善玉菌が増え、免疫力のアップにもつながるのです。
これらの食材を食事に取り入れるためには、ドライドッグフードから手作り食(もしくはウエットフード)に変えなければいけません。
手作り食の良い点は、体内に溜まった不要物質を体外に排出するための食材を取り入れることが出来る点。併せて、免疫を強化する食材を使えば、相乗効果が期待できます。
癌を克服したワンちゃんの話を聞くと、10人中8、9人はドッグフードをウエットフード、もしくは手作り食に変えています。
大事なことなので繰り返しますが、体内に溜まった不要物質はおしっことして体外に排出されるため、食事にきちんと水分を含ませてあげることが重要なのです。
しかも、泌尿器を刺激し、消化を促す水分は副交感神経の働きを活性化させます。
手作り食に変えよう!と最初のうちは意気込んでしまいがちですが、必要以上に食事に神経質になってはいけません。
「朝は野菜が足りなかったから、夜にプラスしよう」と1日、もしくは2~3日スパンで考えましょう。
自力で食べることが出来ない場合
本当は最期まで自分の力で噛んで食べてもらいたいところですが、自力では食べることが出来ない場合、流動食という方法があります。何も食べないよりは、栄養を取り入れて欲しい。そんな時に流動食は助けになります。
食べさせ方は、シリンジに詰めて、ゆっくりと口の中に流し込んであげてください。
保護したワンちゃんで歯が無い老犬がいました。検査したところ、癌に侵されていて癌が飛び出ているところもあって私がみても余命僅かに見えました。
歯が無いのではじめのうちは苦肉の策でチュールを与えたけど、食べない。
その子には高たんぱくで栄養を摂らせる必要があると判断したので、かかりつけの獣医さんに相談しながら【こちらのウェットタイプのドッグフード】
を ペースト状に練ってあげたところ、少しずつ食べてくれるようになりました。
食は細かったのですが、これだけは食べてくれたので助かりました。
愛犬の痛みを取るマッサージ
マッサージが愛犬の心身に良い影響を与えることは承知されていることですが、その方法は様々です。
YouTubeにもマッサージ方法が動画で配信されている他、ホリスティックケアで学びたい方はお近くのスクールを検索してみると良いでしょう。
マッサージの意外な効用
愛犬をマッサージすることは、犬の疲れを癒すと同時に犬と飼い主の絆(きずな)を深めたり、病気の早期発見につながります。
マッサージは愛犬との絆も強くなる上、病院に行く回数が減り、健康に歳を重ねることに繋がります。寝たきりの老犬に試すと、冷たくなった体温がマッサージによって上昇します。
そして、愛犬と触れ合うとわたしたち人間からは「オキトシン」が分泌されるそうです。犬も好きな人と一緒にいたり、大好きな飼い主さんに触れらたら「オキトシン」が分泌される。
つまり愛犬をマッサージすることで双方でオキトシンが分泌されます。それは、お互いにとってセラピー効果があるということです。
あなたが夜テレビを見ている時間を、5分間だけ愛犬のために使ってみて下さい。たった5分のマッサージであなたの愛犬が変わる可能性があるのです。
まとめ
愛を与えてくれた大事な存在の愛犬。この子たちが最期まで笑顔でいてくれるよう、毎日触れ合ってください。そして、毎日マッサージを通じて、愛犬の存在を確かめて下さい。
愛犬は必ず、虹の橋を渡ります。
毎日マッサージを通して触れ合っていた方と、そうでない方を比較したところ、ペットロスにならなかったのは毎日マッサージをしていた方でした。
多くの場合、愛犬の最期はあなたが看取ることになります。
考えたくないかもしれませんが、愛犬はあなたよりも先に旅立ってしまうのです。
ペットロスは、深刻なケースだとペット喪失時のショックで心の病気を発症してしまうこともあります。酷い場合には「うつ病」になってしまうケースも。
うつ病にならなかったとしても愛犬を失う悲しみは計り知れません。
普通であれば、治療はお医者さん任せで飼い主さんがしてあげられることは割と少ない。
しかし、マッサージは自らの手で、愛犬に手当をしてあげることが出来ます。
愛犬が病気で苦しんでいる中でもマッサージをしたときに安らいだ表情をしてくれる…。そういう積み重ねが「最後までこの子は幸せだったんじゃないか」と思えることにつながるのです。
マッサージをしていると、愛犬が旅立った後に「出来る限りのことはやった。」と思える。愛犬が亡くなった時、後悔があるとペットロスになりやすいとも言われています。
そういう意味でマッサージはあなたの為にもなるのです。ペットロスは本当につらい。愛犬が今あなたの目の前にいる今だからこそ、たくさん撫でて声を掛けてあげて欲しいと思います。
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