「犬を飼いたいの。」と、子どもたちから数年にわたりせがまれてきた。
とりわけ、動物が大好きな長子は、当時我が家が犬を飼わない家庭だ、と悟り、同級生のお友だちの家の犬の散歩をかって出た。
それほど犬と触れ合いたかったのだ。
そんな感じだから、近所のペットショップを覗くことが毎日の習慣になっていたのも頷ける。
ある日「ねえ、ママ。柴犬がSALEになってたよ。30%オフだって!」と興奮気味に帰った来たことがあった。
そして、冬を迎えたクリスマスの頃、家族でペットショップを覗いたら「最終処分セール、半額!」と明るいポップが目に飛び込んできたのでした・・・
・・・「最終処分セール」
明るいポップを貼られたケージには、すっかり大きくなりすぎた柴犬がぽつねんと座っていた。
わたしたちに媚びることもなければ、愛想よく尻尾をふるわけでもない。
ただ、そこに居た。
「ママ、最終処分だって。売れ残ったらどうなるの?」
これが我が家が保護犬とつながるきっかけの言葉になりました。
売れ残った犬はどうなるのか?
売れ残ってしまった犬や猫がその後どうなるかは、ペットショップによって異なります。
もしも、病気が発覚したワンちゃんがみつかった場合、ごく一部の良心的なペットショップではその事実を話したうえで譲渡するところもあります。
また、ボランティア団体と連携して里親探しを行う場合も。
一般的には、ブリーダーに返還・売却されたり、実験用の動物を扱う業者に売却されたりする場合もあるそうです。
ブリーダーに返還されたペットは、充分に世話をされず、繁殖用として利用される。
また、動物実験に売り渡されたワンちゃんは、実験台になり、決して幸福とはいえない最期を迎えます。
また、残酷ですが、一部の極めて悪質なペットショップは、売れ残った犬・猫を保健所に持ち込んで殺処分することも。
さすがに、この状況が続くことはいけない、と判断してついに法律が改正されます。2013年の動物愛護法改正です。
この法律が改正されて以降は、都道府県の保健所や動物愛護センターに、悪質な動物取扱業者によって犬・猫を持ち込むことを拒否できるように。
しかし、向こうも学習していて、抜け道を探すのが上手く、店員が個人を装って売れ残った動物を持ち込んでいるパターンもあるそうです。
保護犬について
我が家の話
話を元に戻して、わがやについて。大の動物好きである上の子どもが大きくなり、身の回りのことは自分で出来るようになったころ、もう一度わたしに嘆願してきたことがありました。
下の子と一緒になって、何やら神妙な面持ちで。
「ママ、この子を助けてあげたいの。もう自分たちでお世話が出来るし、絶対にママたちの手は煩わさないから、どうかお願い。」
と、二人でこれまでどれだけの時間話し合ったか、どれくらいいい行いをしたか、のプレゼンが始まりました。
いくら「ママたちの手は煩わさない」と、言っても恐らく全て子どもたちだけに世話をさせることは不可能なので、この時点でわたしたちも腹をくくった。
そして、彼らが見せてきた写真が「保護犬」を扱うサイトの写真でした。
保護犬を飼うには
保護犬とは、飼い主に捨てられたり、迷子になって飼い主が名乗り出ない場合、動物愛護センターや動物愛護団体などの施設に一時的に保護されている犬のこと。
また、最近目を覆いたくなるニュースが多く、うんざりしていますが、廃業したブリーダーから救出されて、里親を探している犬たち、多頭崩壊したところからレスキューさせてやってきた犬のことを「保護犬」と呼ぶ場合があります。
昔は、保健所に届け出された迷子犬は、ある一定期間引き出されることがなければ、そのまま処分されていました。
しかし、現在は動物愛護センターに保護されているとしたら、殺処分にしない取り組みがなされています。
そして、保護施設から、少しずつ犬を引き出して、ある程度お世話をして、譲渡する活動もおこなわれています
こうした保護犬とどうしたら出会えるのか?
まずは、検索してみましょう。そうしたら、保護犬の活動や里親サイトが見つかります。そこには保護された犬の写真が出てきて、「小型・中型・大型の種別」「年齢」「性格」「特徴」「雄・雌」などが記載されています。
会いたいワンちゃんがいたら、問い合わせ(直接メールや電話)て、細かい情報を教えてもらうのもいいでしょう。
また、検索すれば、「譲渡会」といって、実際に犬に会ってふれあうことが可能なイベントが行われています。家の近くで譲渡会があれば、積極的に参加してみましょう。
保護犬が譲渡されるまでの流れ
最近の住宅事情に伴い、やはり小型犬はすぐに引き出され、すぐに譲渡されます。しかし、中型犬、大型犬、猟犬、茶色い犬はなかなか引き出されない。
そこで、この中型犬、大型犬、猟犬、茶色い犬を中心に引き出し作業をしてくださる団体、個人がいる。
「この子を家族に迎えたい」と思ったら、まずはお見合いをします。
どの団体でも、「お試し期間」を設けています。2週間から1か月、実際に家で飼ってみて相性や家での様子を調べます。それで相性が合わなかったら、保護主さんに犬を返す。
このステップが非常に重要で、このお見合いがあるおかげで、ちゃんと犬と一緒に暮らす、ということに向き合うことが出来る。路頭に迷う犬、不幸な犬が増えなくて済むのです。
ずっと前から保健所からの引き出し、譲渡をしている団体の方のはなしを聞くと、一度マッチングが合えば「この子にはこの家族!」と100%納得する形で新しい家族になり、もう少し言えば「ずっと前から約束されていたかのよう。」とも言っていました。
まとめ
ここまで読んでくださった読者の方は、保護犬に興味があって、心優しい方が多いと思います。
これから、もしもワンちゃんを新たに家族に迎えたいな、と思われた場合、是非、保護犬も選択肢に入れて欲しいのです。
出生やしつけなど、懸念される方もいらっしゃいますが、それはクリアになる問題。
我が家のワンコ(保護犬)も、もとは野犬。
しかし、人と一緒に暮らすことにおいて基本的なしつけは、トレーニングで全部クリアしました。無駄吠えもないし、トイレ問題もない。
こうやってブログを書いている時も、必ず足元に来てわたしを支えてくれる。
今では、夫、子どもと共に、絶対に居なくてはならない存在なのです。
愛に溢れる暮らしが出来ているのも、彼の存在が大きなことはいうまでもありません。
人気の記事はこちら→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて
老犬についてこちらの記事も読まれています→老犬が食べない・・・余命のことを少し話そうとおもう。水しか飲まない時にしてあげられること
ブログランキングに参加しています。ポチっ🐾として下さったら励みになります!