老犬 生活

老犬が14歳でも元気な理由。その秘訣を調べてみた。

14歳の老犬でも元気な理由とその秘訣について調べてみました。

 

今日はアメリカ人の友人と会って愛犬の話をしてきました。彼女は2匹の犬と1匹の猫を飼っていて、そのうち一番長く一緒にいるパートナーはなんと14歳!とのこと。

 

「彼女(14歳、犬)はだいぶ歳をとっていますが、体力は衰えたりしていますか?」と聞いたところ、「全然。とっても元気よ!」と言って、元気におしゃべり(!)をする動画を見せてもらいました。

 

とてもよく躾けられていて、お手、お座り、来い、待て、の他に「おしゃべり」も出来ます。彼女は日本に来る前はアメリカに住んでいて、この14歳のワンちゃんも、引っ越しの度に何度も飛行機に乗っているそうです。

 

愛犬には長生きしてほしい。でも、シニア期に入って介護生活だと少し悲しいですよね。せっかくなら、飼い主も愛犬も元気に過ごしたいと思いませんか?

 

14歳の高齢犬ですが、老犬でも元気に暮らせている秘訣は一体なんなのでしょうか?

1990年以降の急激な高齢化

日獣会誌(2011)によると、1980年の犬の平均寿命はなんと2.6歳!

フィラリアや回虫などの感染症により仔犬の死亡率が高く平均寿命がぐっと下がっているそうです。

 

これが1990年になると10歳前後となり、1998年になると14歳に達します。この背景には、予防処置の普及や医療技術の発展、室内飼育の増加、ペットフードの改良があります。

 

ここ最近では、20歳近くのワンちゃんも珍しくなくなりました。医療技術の発展の他に、犬を飼うご家庭の家庭内でのケアの仕方も上手くなっているのではないでしょうか。

 

コチラの記事も読まれています「老犬のためにわたしたちが出来ること」→老犬が食べない。余命のことを少し話そうと思う。水しか飲まない時にしてあげられること

元気で長生きする秘訣

老犬になっても元気でいるワンコの話を聞くと口をそろえてことがあります。なんだと思いますか?

それは「太らせないこと」

 

これは裏を返すと、正しい食事につきると思います。人間と同じ味噌汁ぶっかけご飯を食べさせていた昭和の時代の犬の寿命は、残念ながらあまり長くありませんでした。

 

この他にもいくつかの秘訣があるのです。

正しい食事

栄養バランスが整っているペットフードも今では手軽に買えるようになりました。間違っても、昭和の頃の味噌汁ぶっかけご飯のように人間と同じものを食べさせないでください。

 

ペットフードの他に、生肉給餌などもあります。こちらは少し高価であったり、ご飯を作る手間もかかるため大変ですが、本来の犬の食事(犬はもともと野生だった時、内臓を含む肉を食べていました。)を考えた時、この生肉給餌はとても理に適っています。

 

人間と同じご飯は決して食べさせない、これは基本中の基本。

十分な運動

人間と一緒で外で駆け回ることが好きなワンコもいれば、家の中でゆっくり過ごすことが好きなワンコもいるのですが、でもやっぱり十分な運動は大事です。

 

小型犬では1回あたり10~20分の散歩量が必要で、大型犬だと約1時間と言われています。

 

わたしのパートナーは20kg弱なので、朝40分、夕方1時間行っています。それでもまだ歩きたい、と言って家の前で駄々をこねるのでなだめすかしておうちに帰ります。

 

十分な運動をしているワンコは後ろ足の筋肉も十分に発達して、見た目も美しい。

 

老犬は後ろ足が弱り始めて足元がおぼつかなくなり、その後寝たきりになることが多いのですが、老犬でも寝たきりではない犬は十分に筋肉が発達しているから足腰が弱らないのではないでしょうか。

ストレスはその都度発散させる

犬だって、ストレスは感じます。そのストレスを上手に逃がすことができるかどうか、で健康的は生活が送れるかどうかの分かれ道です。人間でもそうですよね。わたしたちと全く一緒なんですね。いいですか?ポイントはいかにストレスを上手に逃がすか、です。

ストレスサインを見逃さない

同じところばかりペロペロ舐める

同じところをペロペロ舐めるのは、きれい好きの証ではないんです。自分の体を舐めてきれいにするのは猫の習性ですよ。

 

犬はもともとグルーミングする習性はありません。昔は群れで暮らしていたので、仲間の中で下位のワンコが上位のワンコに行う毛づくろい行為をしていました。

 

同じところを舐める時、その部分に何らかの異常がないか確認してください。赤みや痒み等ないのに舐めている場合は、何らかの異常があるはずです。

 

それの原因がストレスです。グルーミングが始まったら「どうしたの?」と犬に聞いてみてください。

 

無理やり辞めさせたり、「やめなさい!」と叱るのも逆効果で、ストレスは解消されません。ストレスの原因は何かを探ると同時に、タッチングしてからだも心もリラックスさせてあげましょう。

ぐるぐる回るとき

自分のしっぽを追いかけてぐるぐる回るのは、一見遊んでいるように見えるのですが、実は全く逆です。尾咬み(おがみ)行動と呼ばれる、ストレスを感じた時におこるといわれている常同行動もあります。この行動も、なんらかの強いストレスがかかっている場合にあらわれます。

 

人間だって強いストレスを感じた時、指先や爪をかんだり、貧乏ゆすりをしたりしますが、それと同じと考えていいでしょう。犬は自分の領域内ではストレスもなく安心していられます。でも、それは飼い主が「主」で犬は「従」の関係が構築できていればこそです。

耳のうしろを頻繁に掻く

後ろ足で耳のうしろを掻くこの行動。ノミがいたり皮膚に炎症があってかゆくて掻く場合もありますが、じつはストレスを感じた時にも同じ行動をする場合があります。

 

「カイカイ」をしながらストレスを発散させているのです。これは案外見落としがちなストレスサインですので覚えておくと良いでしょう。

 

飼い主は「あら、痒いの?掻いてあげるわね」と言って掻いてあげた、いるのではないですか?この時に犬が抱えているストレスは決して大きなものではありませんが、十分にタッチングして愛情を注ぎストレスを逃がしてあげてください。

まとめ

いかがでしたか?人間も犬も元気に年老いていくキーワードは「ストレス」なんですね。

上手にストレスを逃がしてあげると、つまりストレスコントロールが上手くいくかどうかで老後の生活が変わってくると考えて良いでしょう。

 

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ABOUT ME
まめ太
幼少の頃から身近に犬がいる生活を送っています。 祖父が育てていた元警察犬(ジャーマン・シェパード)が常にいる状況でした。 そして現在は茨城県動物指導センターから引き取った元保護犬をパートナーに選び、暮らしています。 将来は、保護犬の活動の一環として保護施設にいる子たちの避妊手術を寄付できるよう現在活動中。