あなたの愛犬は今何歳ですか?以前よりも確実に犬の寿命は延びており、最近では15歳以上のワンちゃんも多くなってきています。
そうなると、人間と同じですが、老衰で虹の橋を渡る子もいます。
老衰というのは、老化に伴い、少しずつ身体の機能が衰えていく状態のこと。
日常生活においても、ごはんを食べること、トイレに行って用を足すこと、散歩に行くこと、今まで普通に出来ていたことも少しずつ出来なくなっていきます。
最期は寝たきりになるワンちゃんもいるでしょう。
最期の時。人生の最後のページに差し掛かると、あなたの愛犬は、食事をすることも水分を摂ることもしなくなります。
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犬が水だけ飲む状況(ごはんは食べない)
年老いた犬が、水しか飲まなくなる。そして、しだいに水も飲まなくなります。水分を補給しないと脱水症状になります。
この時の愛犬の様子は、おそらく身体も動かさなくなり、寝たきりになっています。そして、時には呼吸が荒くなったり、痙攣する、などの症状がみられる。
この状態がしばらく続いて、最期の時を迎えるのです。
では、老衰でなぜごはんを食べることもなくなり、水分を摂ることもしなくなるのでしょうか?
ごはんを食べず、水さえも飲まなくなるのは、愛犬は自分の最期を知っていて、その時を迎える準備をしている。体内の水分を減らすことで、楽に逝くための準備なのです。
この状況で飼い主がワンちゃんにしてあげられること
ごはんを食べなくなり、水分も摂らなくなってしまったら、すぐに病院へ連れて行き、点滴をしてもらおう!と、考えている飼い主さんもいらっしゃると思います。
しかし、最期を迎える準備をしている身体に、無理やり栄養や水分を摂ってしまうと、浮腫みの原因になったり、腹水が溜まってしまったり、よかれと思ってしたことが、愛犬に大きな負担を与えてしまいます。
参考記事:老犬がドッグフードを食べない。食べない時に栄養を摂らせる方法。
本当に最期の時飼い主が出来ること
愛犬の最期に何かしてあげたい。でも、わたしに何ができるだろう?彼(愛犬)が望むことはなんだろう?
しっかり想像してください。たとえ犬の言葉を離せなくても、長年寄り添ったあなたならわかるはずです。
最初は「何を望んでいるだろう」と考えてしまいますね。
私もこれまでに数頭の愛犬を見送ったことがあります。しかし、最期はこれといって特別なことはなにひとつ出来ない。
でもこれでいいんだと思います。愛犬は、いつもの優しい声で名前を呼んでもらって、体を撫でてもらえば、それで十分なのです。
最期の時に介護して、私たちが出来ることと言えば、
- 床ずれをしないように身体の向きを変えたり、下のパッドを低反発のものに変える
- 身体についた体の汚れを拭いてあげる
- 話ながら手足やカラダをマッサージしてあげる
- たくさん名前を呼ぶ
今までわたしがしてあげたことを書き上げても、正直言ってこれくらいしか出来ることはありません。
どのように最期を迎えるのか
老犬と一緒に暮らしている方なら、一度は家族で話し合っておかなくてはいけない問題。一人暮らしで老犬と一緒に暮らしている方も、最期どうやって送り出すか。
その時は、わたしたちが「ずっと来て欲しくない」と思っている気持ちとは反比例して、すぐに来るかもしれません。
- ホスピスで医療を受けさせる
- 延命治療、蘇生法を受けさせる
- 安楽死させる
愛犬が100匹いたら、100通りの生き方、100通りの逝き方がある。
愛犬と一緒にいた時間が長い分、愛犬がどうして欲しいかを分かっているのは、飼い主さん、あなただけだと思います。
わたしは、大好きな家族を家で看取りました。家族全員、その選択に後悔はありません。思い出の詰まった家で、家族に見守られて旅立つ愛犬は、安心して眠るように虹の橋を渡りました。
その時の詳しい話はコチラから→老犬が病院をストレスに感じている。老衰末期状態でも病院に行かないでいいの?
緩和治療とは?
延命治療とは異なる、緩和治療という行為は、次の7つ。
- 輸血
- 点滴
- 透析
- 手術
- 強制給餌
- 抗がん剤
- 放射線
これらの治療方法は、終末期でなくとも完治を目指す治療でも行われる治療です。
終末期に入った愛犬にとっては、この措置自体は「延命治療」ではなく「今を快適に生きる」ための治療という位置づけ。
たとえ、どんな治療を続けていても、命の終わりは必ず来ます。しかし、それまでの期間をどれだけ後悔なく、命を全うさせてやることができるのか?
後悔しないためには、どんな治療が残されているのか?
その答えを全力で探すのが、わたしたちの最後の使命だと思います。
まとめ
愛犬とのお別れは、何度体験しても悲しくて、心に穴がぽかりと開いて、気持ちをしゃんとしておかないと、自力で立てなくなりそうです。
ただ、悲しんでばかりいると、愛犬はなんて言うでしょうか。
自分との別れで、飼い主さんが悲しむ。そう思ったら、愛犬だって悲しくなる。
だって、そうでしょう?自分のせいで大好きな人が悲しむ・・・そう、思わせてしまったら愛犬も可哀そうです。
だから、辛くても、笑顔を心がけて。心の中ではいつだって、愛犬と対面できるから。
老犬についてこちらの記事も読まれています→老犬が食べない・・・余命のことを少し話そうとおもう。水しか飲まない時にしてあげられること
余命宣告された老犬のためにわたしたちが出来ること、コチラの記事も読まれています→老犬や余命宣告された愛犬にしてあげられること。飼い主だからこそ出来るたった1つの事とは
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