老犬 生活

老犬になって噛み癖が・・・性格が変わって凶暴化してきた理由は?

老犬になって噛み癖が出てくるワンちゃん、一体どうしたと言うんでしょうか?

今までとても穏やかで言うことなし!だったワンちゃんが、突然「ガルルルル!」といって鼻のあたまに皺を寄せて噛み付くことがあります。

 

1回だけなら何かの間違いかもしれないけど、明らかに性格が変わっていることに飼い主さんたちは戸惑い、困惑してします。

なぜこんなことになったのか、原因を探りましょう。

老犬になって、急に噛み癖が出てきたワンちゃん。なぜなのか?

老犬になって、以前と比べて性格が変わったと思う飼い主さんは少なくないと思います。

 

例えば、以前はとてもやんちゃなワンちゃんだったのに、穏やかになってきた、っていうのはウエルカムな変化ですよね。

 

一方で、以前はおとなしかったのに凶暴化してきた、というのはなかなか受け入れがたい変化。

 

実は、老化現象に伴い体のあらゆる部分で衰えが生じています。その衰えが、痛みや苦しさになっている場合。

  • 視力が低下し、見えなくなることで恐怖を感じて噛む。
  • 聴力が衰え、気配に気づかず、とっさに噛む。
  • 認知症が原因の場合。
  • 関節痛、内臓疾患による痛みの場合。

わたしたち人間でもそうですが、体のどこかで痛みが発生している時、性格が一瞬変わりませんか?

「ちょっと、ほっといて欲しい!」「痛い、触らないで」となりませんか?

 

きっとワンちゃんたちも、同じ。

 

視力・聴力が衰えてきた場合、以前なら些細な音でも誰かの気配に気が付いて、心の準備ができていたのに、その準備が出来なくなった。これは相当怖いですよね。自分に置き換えてみたら、その気持ちが分かります。

 

まず、凶暴化してきたら体の不調を疑い、原因を究明するために、かかりつけの動物病院に相談してください。

 

凶暴化に考えれる他の原因はこちら➡老犬になり凶暴化した愛犬。攻撃的ですぐ怒るようになった原因対策とは?

 

老犬になり凶暴化したワンちゃんへの対策

原因が、認知症により凶暴化したワンちゃんだと、さらに攻撃性が高まってくる可能性があります。

 

今までが穏やかだったがゆえに、油断していると他の犬やその飼い主さんなどに噛み付いたり、重大な過失を問われる結果となるため、老化現象による凶暴化に伴う症状は、早めに何らかの対策を講じるべき。

なわばりの意識を薄れさせること

犬は、群れである自分達のテリトリーを守ろうとする本能があります。つまり、領域意識(なわばり、自分のテリトリー)を持つ生き物なんです。

 

元は飼い主さんが安心感を与え、主従関係をきっちり構築されていたので、この領域意識が緩和されていたのに、認知症になってワンちゃん自身が自分中心の世界に入り込み、この、なわばり意識が強くなっていく傾向がある。

 

それがとっさの出来事に対応できない原因となり、噛むなどの攻撃行動として、現われることがあるのです。

 

対策としては、このなわばり意識を強く持たせないようすることが重要になってきます。

 

この対応策として、次の方法があります。例えば、ワンちゃんのワン散歩コースを頻繁に変えてみる。

 

認知症が始まってからも、毎日散歩コースが同じだと、そのエリアに対するワンちゃんのなわばり意識が強くなってしまいます。

 

なわばり意識を持つと今度は、支配する気持ちが強くなり、この領域内に入ってくるよそ者に対して、吠えたり攻撃性を表すようになります。

 

ここで、毎日の散歩のコースを変えてみれば、そもそもなわばり、というものが存在しません。

これがなわばり意識を持ってしまったワンちゃんに対する、攻撃性を最小限に留める対策の一つです。

周囲の方へ理解を求める(説明)

これは、ワンちゃんの攻撃性が収まるまで人に近づけない、というのが一番の策なのですが、その上でこれを必ずやっておくこと。

「周囲の方へワンちゃんの攻撃性について説明する」こと。

 

少し悲しい気持ちになってしまいますが、噛んでしまったり、傷害を与えてしまってからでは遅いのできちんと説明し、ワンちゃんが攻撃したくなる要因を遠ざけておきましょう。

 

認知症の影響で感情をコントロールする制御能力が低下し、まるで別の犬のように、攻撃性をあらわにするようになるワンちゃんもいます。

 

今まで散歩で普通に触れ合っていた、お友だちわんこの飼い主さんなどにもきちんとお断りしておきましょう。

 

自宅への来客者、また、散歩中に出会った方たちにも毎回、説明が必要。犬の攻撃性についてお話し、近づかないように示唆しておきましょう。

 

あなた自身にも同じことが言えます。ワンちゃんは、以前のワンちゃんではありません。とっさのことに驚き、条件反射の様に噛むのです。だから、手を出したりせず、もし愛犬に触る時にはワンちゃんの見える位置に立って、ゆっくり、ゆっくり、大げさなくらいゆっくり動き、声をかけながら近づくと良いでしょう。

まとめ

あんなに穏やかだった愛犬が、老化に伴い凶暴になるなんて信じられないし、悲しい。

でも、彼らは悪くありませんので、決して叱らないで下さい。認知症はしつけで治るものではないからです。

 

叱っても、きっと自己嫌悪に陥るのでやめましょう。「こんなもんなんだ」と認めて、受け入れて下さい。

あまりにも手を付けられない程、凶暴化した時は、精神を安定させるお薬もありますので獣医師に相談を。

 

シニア犬のためのドッグフードについてはこちらの記事をご覧ください→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
まめ太
幼少の頃から身近に犬がいる生活を送っています。 祖父が育てていた元警察犬(ジャーマン・シェパード)が常にいる状況でした。 そして現在は茨城県動物指導センターから引き取った元保護犬をパートナーに選び、暮らしています。 将来は、保護犬の活動の一環として保護施設にいる子たちの避妊手術を寄付できるよう現在活動中。