老犬の気持ちを考える。最後にしてあげられることは何か?
さて、いよいよ最後になりました。
愛犬が歳をとって老犬になったとしても、変らぬ愛情を注いだならあなたの愛犬は間違いなく100%あなたにその恩を返してくれます。
その介護でさえも素晴らしい思い出として。
犬に最後にしてあげられること
愛犬の気持ちを考える上で、犬をと一緒に暮らすわたしの基礎を作ってくれている「犬との10の約束」をわたしなりに解釈したものをご紹介します。
(Part1はこちら→老犬の気持ち、最期にしてあげられること~犬との10の約束Part1~)
(Part2はこちら→老犬の気持ち、愛犬からのメッセージ~犬との10の約束Part2~)
◇8番目の約束◇
あなたには学校もあるし友だちもいます。でも、わたしにはあなたしかいません
犬を飼うことを決意した人は必ずこの言葉を感得してもらいたいと思っています。
この言葉に犬を飼うことの全てが述べられているから。
散歩中に会うお友だちワンコもいるでしょう。でも、それれはあくまでも散歩中の友だちであって生涯の友ではありません。
愛犬にとって、生涯をともにするパートナーであり、苦楽を共にする親友はあなたの他はいません。
犬は自分でご飯を用意することも、自分一人で散歩に行くことも、具合が悪くても病院に行くことも出来ません。
その生活の全をあなたに依存しています。
もしかしたら、あなたは彼氏との遊びを優先するかもしれません。
もしかしたら、あなたは家族での旅行を優先するかもしれません。
だけどそんなこと、ちっとも構いません。ただ、いつも愛犬の元に笑顔で帰って来てもらいたいのです。
◇9番目の約束◇
わたしは10年くらいしか生きられません。だから、出来るだけ一緒にいて下さい
犬の一生は人間のスピードよりはるかに速く過ぎていきます。犬の平均寿命は10年から長くても20年。
あなたが愛犬を家族として迎えたとき、「一生一緒にいようね。」と約束したでしょう。
でも、あなたにも生活があって状況は変化していきます。
引っ越し、結婚、出産、、、等飼い始めた当初には想像していなかったことが起こるかもしれません。
そんな時もまず、「愛犬と一緒にいれる方法」を考えてもらいたいのです。
住宅事情に関しては「ペット禁止」の物件の方が圧倒的多数。だけど、愛犬を手放す方法を探すのではなく何とか一緒にいられる方法を選択してください。
わたしは祖父の代から保護犬と縁が深く、現在は保護犬を家族として迎えていますが、保健所にいる犬たちの中には「引っ越し先に連れていけないから」とか「結婚相手が犬嫌いで・・・」などという理由で、昨日まで家族だった飼い主の手で連れ込まれることも少なくない。
信じられないことですが、彼らにとって犬とはリセットできる2次元のゲームと同じ感覚なのでしょう。
でも、このブログを読んで下さっているあなたはそうではありませんように。
保健所という場所は最終的には殺処分となります。
昨日まで暖かい部屋で、暖かい布団で寝ていたのに保健所では冷たいコンクリートの上で丸くなって寝るのです。
その目は哀しさに溢れていて、とても直視できません。
話が反れましたが、愛犬は10年、長くても20年しか生きません。愛犬にとってあなたとの時間は彼らの全て。
だから、最期のその時まで一緒にいてあげて下さい。
◇10番目の約束◇
わたしが死ぬとき、お願いです。そばにいてください。そして、どうか覚えていてください。わたしがずっとあなたを愛していたことを
この一文は何度読んでも、涙が流れます。
あなたの愛犬はあなたのことが大好きです。仕事から帰ってきて真っ先に迎えてくれたのは、奥さんでも娘さんでもなくあなたの愛犬でしたよね?
「散歩行くよ。」と言ったらちぎれんばかりに尾を振って喜んでいました。それもそのはず。
あなたと歩ける散歩道、愛犬にとってはまるで新しい冒険の様な出来事なのでしょう。あなたと一緒ならなんだって嬉しい。
あなたが悲しい思いをしていたら、そっと寄り添ってくれたのも愛犬でしたよね。
普段は吠えない彼でも、宅配便や見慣れない人にはけたたましく吠えますね。あなたを不審者から守ろうとしているいるから。
子どもたちの兄弟げんかの間に入って喧嘩をやめさせたり、夫婦喧嘩をしているとちょこんと膝に手を置いて「もう、やめて」と仲裁に入ってくれたこともありますよね。
思い返せば、生活のあらゆる場面であなたの気持ちに寄り添ってあなたを喜ばせて、あなたを精神的に支えてくれた。
「どうか覚えていてください。わたしがずっとあなたを愛していたことを。」
まとめ
いかがでしたか?
わたしたちは仕事や家事、子育てで忙しい毎日を過ごしています。
ともすると、愛犬のことはちょっとごめんね、と後回しになることもしばしば・・・そんな方もいますよね。
忙しい現代において、それはある程度仕方のないことだと思います。
ただ、この犬のきもちを知って生活を共にすれば、最期のその時を迎える時、あなたは後悔せずにいられるのではないでしょうか。
犬はあなたが思っているよりも、何倍もあなたのことが大好きです。
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