犬も7歳を超えるとシニア期と呼ばれ、顔に白髪が生え始めます。
ごはんも変わりなくモリモリ食べるし、お散歩も大好きだから「うちの子はまだまだ若い。」と思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか?
あなたの愛犬がこのシニア期に突入しているなら、まだ愛犬が元気であっても少しずつ老化の症状を意識し始めるとよいかもしれません。
症状に少しでも早く気が付いてあげることで、その裏にある病気に気付くこともあるし、老化現象にいち早く対処してあげることも出来ます。
若い頃と全然変わらないワンちゃんも、少し老化現象が出始めたワンちゃんも、毎日快適に暮らせるように、老化症状に対する方法をお話したいと思います。
犬の老化の症状について
犬の老化現象は、犬種にもよりますが小型犬は大体10歳から、大型犬では8歳からが老犬の部類に入ります。
また平均寿命は、小型犬は13歳~15歳、大型犬は10歳前後。中型犬はその中間の12歳~14歳と言われています。
お散歩仲間のトイプードルは14歳と聞いていたので調べてみたら、実際のところ、トイプードルやパピヨンは平均寿命が14歳を超えているので長生きする犬種であるといえます。
他方で、大型犬の平均寿命は10歳程度。そういえば祖父の相棒であったジャーマン・シェパードも大体9歳~10歳でした。
足腰が弱くなる(特に後ろ足が弱くなる)
犬は約80%が後ろ足から弱ってくるといわれています。骨、筋肉、関節から成り立っている運動器が傷ついていたり、痛みがあった場合、その痛みをかばうために運動をしなくなる。そうすると、さらに筋力が減少します。
散歩の時の階段や、玄関の段差を嫌がったり、避けるような行動をとったら、まずは足腰の老化現象を疑い病院で検査をしてもらってください。
初期段階であれば、食事、運動、サプリメントで改善出来たり、進行を遅くすることも可能です。
老犬が元気に年を重ねる秘訣とは?【いつまでも一緒にいたい】元気で長生きして欲しい、老犬のためのサプリメント3選!
食欲が無くなる(食に対して変化が生じる)
これは犬によって差があるのですが、内臓も確実に老化が進んでいます。例えば、運動量も低下し、さらに消化器官も加齢で衰えてくると、消化液の分泌が少なくなり、次第に食欲が減少してきます。
味覚や嗅覚の変化で、食の好みが変わってくることも。シニア犬に適したドッグフードに変えるのも良いでしょう。その場合は、いっぺんに変えてしまうのではなく、2週間かけて徐々に様子をみながら変更していきます。
手作りのごはんにしても良いですね。犬の手作りごはんのレシピ本もありますし、インターネットで検索すればすぐに出てきます。手作りごはんにして良かった点は、「生」でしかとれない「酵素」を摂取できる点です。
老犬になり異常な食欲が出てくる場合もありますが、これは「食欲が出た」というよりは、老化現象のひとつである「認知症」が関係しているかもしれません。おかしいな、と思ったら、獣医師に相談すること。
シニア犬のフードについての記事はこちら→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて
目、耳、口、に変化が生じる
老犬になって、目が白濁してきた、名前を呼んでも反応しない、口臭、口腔環境の悪化(歯周病など)が生じる場合があります。犬の場合、3歳以上の犬の約8割が歯周病及び、歯周病予備軍と言われている。
しかし、歯周病は初期の段階、つまり軽度であればほとんど症状が出ないために気が付かないことが殆ど。放置しておくと、実は歯周病菌が重大な病気を引き起こすこともあるのです。歯周病が招く恐ろしい症状とは一体どんなものがあるのでしょうか。
歯根膿瘍の破裂
歯の根元に大量の膿が溜まり、痛みの原因となる。歯周病菌が血液に乗って全身に回ると、発熱し、ひどいときは体温が40度を超えてしまうこともあります。上の歯は眼の下、下のは歯は顎の部分に膿が溜まりやすく、膿によって皮膚がパンパンに腫れる。これがひとたび破裂してしまうと皮膚が破れて大量の血と膿が出てきます。想像に易しいと思いますが、愛犬は相当な痛みと共に過ごさなくてはいけません。
心不全/腎不全
歯周病菌が血液中に入り込むと、心臓や腎臓に到達し、そこで炎症を引き起こします。歯周病菌による炎症は慢性心不全などの原因の一つになる可能性がある、と言われています。慢性心不全や慢性腎不全を一度引き起こすと、完治はできません。脅かすつもりはありませんが、命に関わる怖い病気です。
顎の骨がもろくなる
歯周病菌が歯の根元に入り込むと、歯を固定している顎の骨も炎症し、骨が徐々に溶けてしまうことがある。そうなると、顎の骨が非常に弱くなり、すぐに骨折してしまうようになります。
まとめ
わたしは愛犬と暮らすまで、「犬の歯周病」があるなんて知りませんでした。いざ歯周病になると完治することは難しいし、何よりも歯周病が酷くなると愛犬に相当な痛みを負わせることになります。
愛犬の命はわたしたち飼い主に委ねられています。だからこそ定期的に検査をして今の状態を把握しましょう。
日ごろの生活で、ちょっとした変化に気づいたら獣医師に相談しましょう。
そして、家で出来るケアや毎日の食事と運動、歯磨き、そして定期健診を受けて、老化に対処していくことが一番のポイントです。
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