成犬のうんちの回数は何回が平均なのか、考えたことはありますか?我が家の愛犬は、朝1回、夕方1回が彼のスタイルなのですが、他の犬のはなしを聞いてみると、犬によって様々な回答がありました。
そして、うんちは健康のバロメーターでもあります。回数だけでなく、ほかにもうんちの件で色々知っておいた方が良いことがたくさんありますので、お知らせします。
うんちの回数が減った理由について
成犬のうんちの回数が少なくなった時、考えられる原因や病気はこちら。
①便秘
いつも通りにごはんを食べているのに、うんちの出が悪い。回数で言うと、丸1日以上出ていなくて、うんちの回数が少なくなった場合は、あなたの愛犬は便秘になっている可能性があります。
犬は5日間、うんちが出ない状態になると、大変なことになります。
それが何かというと、うんちが腸の中で詰まってしまう「巨大結腸症」という病気を引き起こすこともある。
ですので、まずは愛犬が便秘にならないように予防することが重要になります。
水分をしっかりとる。それから、食事は、食物繊維を含む食べ物を与える。腸内環境を整える。ヨーグルトなど乳酸菌を摂取する。また、便秘がちなワンちゃんには、ビオフェルミンなどの整腸剤を摂る。そして、いよいようんちの回数が少なくなったら、食物繊維が豊富なサツマイモなどをオヤツとしてあげるのもよいでしょう。
②食事内容
食事の内容を変えると、うんちが少なくなる場合があります。
基本的に生食給餌に変えると、便が減ります。また、消化の良い肉類を多く含むドッグフードはうんちの回数が少なくなる傾向にあります。
一度、愛犬に与えるドッグフードの内容を確認してみてください。うんちの回数が多いと感じる方はもしかしたら食べも物の内容が合っていないかもしれません。ドッグフードの原材料に、一番初めにトウモロコシや小麦などの穀類があって犬のうんちの回数が多い場合は、ドッグフードを見直してみるのも良いでしょう。
手作りごはんに変えた場合、または、消化が良いドッグフードを食しているワンちゃんで、うんちの回数が少ないと感じる場合、愛犬の様子を確認しましょう。元気・食欲が問題なければ心配ありません。その回数があなたの愛犬の通常の回数だと判断して大丈夫です。
シニア犬のフードについての記事はこちら→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて
③前立腺の病気・会陰ヘルニア
ご存知のとおり、うんちは大腸を通ります。大腸の通り道の近くに存在する前立腺と呼ばれる臓器が炎症やガンなどの原因によって腫れていると、大腸でのうんちの通り道を狭くしてしまい、うんちを出したくても出せない状況になります。
そして、会陰ヘルニアという病気は、肛門の左右の脇部分が大きく膨らんで、普段はお尻部分のある膜の中に入っている臓器が外へ飛び出してしまった状態の事を言います。この臓器がうんちの通り道である大腸を押して狭くしてしまうため、うんちが出にくく、うんちの回数が少なくなってしまいます。
前立腺の病気や会陰ヘルニアだった場合、ぱっと見ただけでも分かりますので、動物病院に行ったほうが良い。
早期発見、早期治療をすれば、犬にかかる負担を減らすことができます。うんちの回数が少ないと思ったら、ためらわず、早めに獣医師に相談すること。
うんちの回数が多い場合に考えられる症状は?
では、うんちの回数が多い場合に考えられる症状はどのような場合が考えられるでしょうか?
通常、愛犬が食べている食事の回数がうんちの回数と同じになると言われていますので、食事の回数以上のうんちが出ていたら、多いと判断する事が出来ます。
例えば、朝1回、夕方1回の食事でしたら、うんちの回数は2回が適量と考えられる。
うんちの回数が多いという事は、直結して下痢が考えられます。消化管で十分に消化・吸収が出来なくなり、通常の速度よりも早い速度で口から肛門まで食べたものが出てしまう状態だからです。
では、うんちの回数が多い、すなわち下痢の主な原因で、考えられる順に5つあげます。
①食事内容
②寄生虫の感染
③ウイルスの感染
④細菌の感染
⑤膵炎
です。
下痢が続くようでしたら、獣医師に診せて治療を開始した方が良いでしょう。
まとめ
犬のうんちの正常な回数、というのは、ワンちゃん個体によって異なることが分かりました。ひとつの目安として、「食事の回数がうんちの回数」ということを覚えておくと良いでしょう。
と、いっても、朝1回、夕方1回の食事なのに、うんちの回数は夕方1回であるワンちゃんもいます。これは、このワンちゃんのスタイルが確立されているのであれば、問題ありません。
時には、散歩中に2回も3回もうんちをすることもあります。我が家の愛犬も、散歩時間を長くしたり、ドッグランに行って駆け回った時は1回の散歩で3、4回うんちをします。おそらく走ったり、歩く時間が増えることで、腸が活発になり、排便しやすい状態になるのではないかと思われます。
3回目、4回目の便になると、緩くて下痢のような軟便になりますが、様子をみて何も変わったところが無ければ、病院にも行かず、そのままにします。
生食に変えた場合も、途端に便の量が減ります。この場合も、様子をみます。便と健康は密接なつながりがありますので、回数の他、色やニオイに気を付けてみましょう。
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