老犬 生活

老犬のフケがひどい場合の対策について。フケと抜け毛、食事の関係。

老犬になり、フケが酷くなったような気がする・・・

フケと同時に抜け毛も多くなり、手で体を撫でると手に付く。

 

衛生的にも良くないし、多分愛犬も気持ち悪く思っているに違いありません。

老犬のフケはなぜ起こるのか?原因を追究して、根本的なところから解決していきたいと思います。

 

老犬のフケがひどい場合、原因は何か?

フケというのは、いわゆる皮脂の角質や老廃物です。皮膚の表面がカサカサになり、皮脂が乾燥状態になると落ちやすくなります。

また、老犬でフケが発生する場合、病気が原因の場合もありますので注意しなくてはいけません。

加齢に伴う皮膚の乾燥による場合

加齢と共に皮膚の水分量も低下し、被毛全体もその影響で変化してきます。本来デリケートな老犬の皮膚のうるおいが失くなります。

皮膚にうるおいが無くなると言う事は、乾燥している状態となりますので、皮脂が乾燥して大きめなフケがでやすくなるのです。

 

ただの皮膚乾燥や、シャンプー剤のすすぎ不足でフケになっている場合は、皮膚を潤す対策や、シャンプー剤をしっかりすすぎ流すことで解消されます。

脂漏症による場合

脂漏症、感じの通り皮脂が漏れる状態ですので、被毛がべとべとしていて、フケもベトベト・カサカサしてきます。
また、フケだけではなく、体臭もかなりきつくなっている。

 

この、脂漏症の原因は、甲状腺ホルモンや性ホルモンの分泌異常が考えられます。
食事で脂肪分のバランスが悪い場合(不足もしくは摂り過ぎ)などが考えられます。

食事で摂る脂肪が体内で吸収されにくい場合や、脂肪分自体が不足しているときにも起こります。

イヌツメダニにより皮膚に炎症が起きている場合

これは、イヌツメダニが寄生する事によって起こる。イヌツメダニの大きさは0.4〜0.5mm程度で、頭に巨大なかぎ爪を持っているのが特徴。

イヌに寄生した場合、皮膚の上で卵を産んで増加していきます。ツメダニ症に感染すると、痒みが発生するため、しきりに体を掻きむしり、大量のフケが発生する。

 

老犬の毛をかき分けて、皮膚をじっくり見ると白いフケがかさぶたのように厚くなっているところがあります。さらにより深く入って観察すると、その白いフケのかたまりが動いているのが見えます。このフケの下で動いているのが、イヌツメダニです。

 

そのイヌツメダニは一匹ではなく、大量に存在します。

 

なおこのイヌツメダニは、一緒に暮らしている飼い主にも感染するので注意すること。イヌツメダニに感染した老犬と一緒の布団などで眠寝ると、感染のリスクが高まるためできれば別々に寝ることが好ましい。

その他

真菌の感染による場合も。真菌性皮膚炎はその真菌が犬に寄生することが原因となる場合があります。(爪、毛などに寄生する)

 

真菌はその多くが土の中に生息しているため、外遊びが大好きなで土遊び、穴掘りが好きなワンちゃんは外遊びをしないワンちゃんにくらべると、感染率が高くなるのですが、特に免疫力が落ちている時にかかりやすくなります。

 

また、その他の感染源としては、すでに真菌に感染しているワンちゃんと接触した場合も発症する可能性があるのです。

真菌が原因で起こるフケは、ひどい抜け毛を伴う場合もあります。

 

ひどいフケの改善方法

体は常に清潔に!まず、酷いフケを発見した場合、獣医師に診せてください。そうすると、外用薬(場合によっては内服薬も)を処方されるのでまずはそれをきっちり使用する。

 

シャンプーについてはいくつか種類がありますので、症状に合わせて選ぶこと。

 

皮膚炎、皮膚病の際には薬用シャンプーを使用します。皮膚、皮脂の汚れやアレルゲンを洗い流し、細菌やカビの増殖を防ぐ作用があります。

薬用シャンプーには、①抗菌性シャンプー(細菌の増殖を減らす)②角質溶解性シャンプー(フケや皮脂を減らす)③止痒性シャンプー(痒みを減らす)④保湿性シャンプー(保湿のため)と細かく分かれているので、原因により使い分けること。

 

シャンプーを使う時は、良く洗い流すこと。少しでも「ヌルっ」とした感覚が残っていると、それがまた痒みやフケの原因になりますので必ず良く洗い流してください。

 

また、殺菌効果が強すぎるシャンプーは、皮膚が荒れる可能性もありますので、症状に合わせて獣医師さんとよく相談しましょう。

まとめ

老犬のフケは食事とも密接に関係しています。

健康な体と皮膚のためには、十分な栄養が重要。(ビタミン、ミネラル、適度な脂肪。)

 

バランスの悪い食事を続けたり、体に合っていない食事によっても犬のフケは生じます。仔犬から成犬になる時にドッグフードを見直した方もいるかと思いますが、老犬になったら成犬とはまた少しずつ必要な栄養素が変わりますのでドッグフードを見直してみましょう。

 

腸内環境を整えることもとても大事。

 

人間もそうですが、犬の場合も皮膚と腸は密接な関係性があり、腸が健康であれば皮膚病も緩和されるのです。

腸内細菌のバランスと免疫力には関係があり、腸内細菌のバランスを保つために乳酸菌を与えたり、サプリメントで補うと効果的。

 

ヨーグルトで補う場合、腸に生きたまま乳酸菌が届いて、無糖タイプのヨーグルトを少しずつ、様子をみながら与えること。

与えすぎるとお腹を壊しますので注意してください。

 

シニア犬のためのドッグフードについてはこちらの記事をご覧ください→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて

 

老犬についてこちらの記事も読まれています→老犬が食べない・・・余命のことを少し話そうとおもう。水しか飲まない時にしてあげられること

 

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ABOUT ME
まめ太
幼少の頃から身近に犬がいる生活を送っています。 祖父が育てていた元警察犬(ジャーマン・シェパード)が常にいる状況でした。 そして現在は茨城県動物指導センターから引き取った元保護犬をパートナーに選び、暮らしています。 将来は、保護犬の活動の一環として保護施設にいる子たちの避妊手術を寄付できるよう現在活動中。