老犬 生活

老犬ウンチの回数が多い。成犬よりウンチの回数が増えてトイレに間に合わない!

老犬になって、ウンチの回数が多い。いや、明らかに成犬の時より回数が増えている。これって異常なことなのか心配。

そして、ウンチの回数は一日何回が正解なのでしょうか?1回?2回?3回?

 

正解は・・・「どれも正しい!」

 

通常のウンチの回数は、犬個体によって異なります。1日1回のワンちゃんもいるでしょうし、1日2回~3回のワンちゃんもいる。

 

その子のリズムがありますので、一日大体何回するかを覚えていて±1回程度なら問題ありません。また、便が出なくても2日位までなら問題ないでしょう。

老犬のウンチの回数が増えた。トイレに間に合わない!

老犬のウンチの回数が増えるだけなら特段、言うことはないのです。

しかし、問題はトイレが間に合わない!ということ。

 

老犬になって、トイレから便がはみ出ることが徐々に増え、頻便になり、明らかにトイレに間に合っていないことも。

もっと言えば、歩きながらポタポタこぼしている状況・・・

生活をしていく上で、これは少し困りますよね。

最初の頃は、トイレの周りにトイレシートを敷き詰めてみたりしましたが、端っこの方に用を足したり、歩くときにつるつるしたり、で、なかなか上手くいかなかったので、思い切ってトイレシートを敷き詰めることは辞めました。

 

そこでどう対処したかというと。。。

諦める!

こんな書き方をすると、ずいぶん投げやりに聞こえますが、そうじゃないんです。

 

完璧を求めすぎると疲れるから、半分は諦める。トイレは外すもの、というくらいの大らかな気持ちで対処してください。

ウンチを拾って、殺菌・消臭スプレーで拭けばOK!

 

消臭スプレーは、人間用のものを使ってしまうと、ワンちゃんには有毒な場合がありますので、絶対にやめましょう!!

 

回数が多くなったら他にどんな対策がとれるか?

成犬の時は何も問題なかったドッグフードが、老犬になって合わなくなってきている場合もあります。

消化の悪いドッグフードを食べ続けていると、ウンチの回数が増えます。

 

特に食物繊維が多いドッグフードは、ウンチの量が大量になります。食物繊維は特に、肥満を気にしているワンちゃんが食べているフードに多く含まれています。フードを消化率の良いものへ変更すると当たり前ですが、ウンチも少なくなります。

 

また、ウンチの頻度が増えるのは大腸で下痢になっているからかも。大腸性の下痢は粘液便のゼリー状である場合がよく見られます。

また、下痢に伴い出血が認められる場合は、出口に近い箇所での出血ですので鮮血に近く慌ててしまいますが、愛犬の様子をよく観察してみて

 

ぐったりしていなかったり、いつもと変わらない様子だったら経過観察でもよいと思いますが、老犬ですので何かがあって手遅れになる前に、獣医師に相談しましょう。

ウンチの回数が増える背景に病気が考えられる時

「前立腺肥大」という病気にかかると、ウンチの回数が増えます。

 

原因は現代の動物医学では明らかになっておらず、去勢手術を施していない5歳以上の雄犬に多くみられる症状。また、加齢と共に発症リスクが増えています。

 

そして、困ったことにこの病気は、初期症状が認識しずらく、発見が非常に困難だということ。この病気が分かった時には別の病気(細菌性膀胱炎など)も併発している可能性があるので、治療が必要となります。

 

去勢手術は、前立腺系統の病気にかかるリスクを抑えられます。

 

余談ですが、去勢手術の話題が出たので少しお話したいと思います。去勢手術を受けていないと、野犬・飼い犬を問わず、子どもがたくさん生まれ、誰も飼育できない状況になります。飼い犬の場合、多頭崩壊につながるのです。殺処分を回避するためにも、早い時期に去勢・避妊手術を受けましょう。

その他、ウンチの回数が増加して考えられること

ウィルスや細菌に感染していることが予測できます。

 

ワンちゃんがウイルスに感染すると、下痢を起こしてウンチの回数が増加することがあります。
ウイルスが胃腸に感染してウイルス性胃腸炎をおこすと、出血を伴った下痢の症状が出ます。下痢以外にも、嘔吐、食欲が無い、お腹を痛がって背中を丸めたり、熱が出たりする症状が現れます。

 

動物病院では、下痢で失った水分を補給するために点滴を行う場合もあります。脱水症状は命に関わる危険性もありますので、出血を伴った下痢がある場合は、直ぐに主治医に診せること。

まとめ

ウンチの情報はとても有益です。ウンチを観察すると、そのワンちゃんの健康状態を把握することが出来る、といっても過言ではありません。

 

ウンチの中から虫が出てきた場合、たいていはサナダムシですが、ウンチの中には他の寄生虫がいる場合もあります。

「回虫(かいちゅう)・鞭虫(べんちゅう)・マンソン裂頭条虫・瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)・エキノコックス・鉤虫(こうちゅう)」がいる場合は、薬で処置しないと、飼い主にも感染する恐れがあるため早めに処置することが肝心です。

 

ウンチを確認する場合は、次のポイントに気を付けて観察すること。

①形状:下痢していないか
②色:血液は混ざっていないか
③臭い:異常に臭くないか
④異物混入:異物、虫が混入していないか

上記4点に焦点を当てて、観察してみて下さい。

 

正常なウンチになるドッグフードについてはこちらの記事をご覧ください→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて

 

老犬についてこちらの記事も読まれています→老犬が食べない・・・余命のことを少し話そうとおもう。水しか飲まない時にしてあげられること

 

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ABOUT ME
まめ太
幼少の頃から身近に犬がいる生活を送っています。 祖父が育てていた元警察犬(ジャーマン・シェパード)が常にいる状況でした。 そして現在は茨城県動物指導センターから引き取った元保護犬をパートナーに選び、暮らしています。 将来は、保護犬の活動の一環として保護施設にいる子たちの避妊手術を寄付できるよう現在活動中。