老犬 生活

老犬が旅行をする時の負担について。長距離移動は負担にならない範囲で!

愛犬との旅行、楽しみですよね。わたしも「つぎはどこへ行こうかな?」と、パンプレットを手にとっては、次の旅行先に想いを馳せてルンルンしてしまいます。

 

心の逃避行といいますか、最近ではパンフレットを眺めるだけで旅した気分になれるから不思議です。

 

ただ、若かった愛犬も歳を取り、老犬となった時、旅行に行くとしたらどの範囲までが許されるのでしょうか。どのくらいの距離だと体に負担が来ないのか、知っておいた方が良いことがたくさんあります。

 

「老犬になったから、もう旅行は遠慮してるのよ。」と仰る近所のご婦人の話を伺って、すこし悲しくなりました。

 

老犬になったら、旅行に行けなくなるのでしょうか。長距離で移動しなければ、大丈夫じゃないのか?自動車だったら、飛行機に比べて負担は少ないのではないのか?

 

老犬となるとあまり長旅はさせない方がいいのではないか?と思ってしまいますが、実際のところどれくらいの距離が妥当なのかまとめてみました。

老犬とのドライブで気を付けたいこと(わたしの失敗談)

車に乗り慣れていないワンちゃんを、いきなりドライブに連れ出すのは、絶対に厳禁です。もし、いきなりドライブに連れ出して、吐いたり嫌な思いをしてしまったら、「車=嫌な思い出」となって、車が嫌な乗り物としてインプットされてしまい、車での旅行が楽しめなくなるでしょう。

 

車に慣れていないワンちゃんとのドライブは、まずは車に慣れさせるところからスタートしましょう。

 

実はわたしも過去に一度、失敗したことがありました。

 

愛犬と一緒に関東から九州に行きたくて、車に乗るトレーニングや、車に酔わないための練習をしないままドライブ旅行に突入したのです。

 

行きは順調そのものでした。愛犬もほとんど寝てくれて、体調面でも何ともなかったので、「あ、この子は車に強いのかも。」と思っていた矢先の出来事でした。

 

宿泊先の鹿児島を出発して、意気揚々と歌を歌いながらドライブをしていたのですが、熊本を過ぎたあたりで、愛犬が辛そうにハァハァしてきました。

 

あれ、おかしいな・・・、と思い、窓を開けたり休憩をとったのですが、遅かった。

 

車内に「ゲボー」っと、食べたごはんをみごとに全部吐いてしまいました。

 

もちろん、鹿児島を出発してから、高速道路のSA(サービスエリア、以下SA)で止まって休憩。一時間くらいゆっくり休憩して、ワンちゃんを歩かせたりもしていました。

 

吐いた直後、直近のPA(パーキングエリア)に立ち寄り、掃除をして(幸いシートの上で吐いたので掃除も楽でしたが)、汚れたところを洗ってあげて、長めに休憩して、ようやく落ち着きを取り戻しました。

 

関東まで、まだまだ旅は長い・・・練習をあまりしないまま、本番に突入した自分を責めました。今後、可哀そうな思いをさせてはいけない、と心に誓って、少しずつ、少しずつ車に慣れさせたのでした。

 

何が言いたかったかというと、「まず、車に慣れさせる。」ということ。

 

そして、車に慣れたら、徐々に距離を延ばしてドライブに出かけましょう!

老犬との旅行に備えて

車(ドライブ)に慣れさせましょう

  1. まずは車に乗ることに抵抗が無くなる状態にしましょう。
  2. 車の近くまで連れて行き、嫌だ、という態度を示さずにドアを開けて自分から乗る状態になったら、ドライブに移ります。
  3. 最初のドライブは家の近所を5分程度走る。
  4. ハァハァしなくなったら、少しずつ距離を延ばす。
  5. ドライブに慣れたら、家から少し遠いドッグラン、公園を目的地にしてドライブしてみる。

 

犬が車に乗って、ハァハァする時の状態は、車酔いをしている時です。

 

犬の平衡感覚は非常に優れているため、ドライブ中の振動や揺れに対しても敏感になります

 

その結果、車酔いしてしまうこともあります。

 

できるだけ車内での振動が伝わりにくい場所に座らせることがPointです。小型犬であれば、キャリーに入れて固定したり、中型犬から大型犬は、犬用のシートベルトを締めて固定しましょう。

 

また、車内でも振動が伝わりやすい場所は、タイヤやエンジンの位置と関係していますので、自分の車はどこが一番安定しているか、確認し、振動が一番少ないところに愛犬を乗せてあげたいところ。安全運転を心がけて、犬の負担を減らしてあげましょう。

 

このトレーニングで大切なのは、「車に乗ると楽しいよ」と言うことを教えること。

 

ドライブが出来るようになったら、ご褒美、という形式を付けてもいいかもしれません。わたしは、ドライブ先で少しだけ、二人(愛犬とわたし)でお茶していました。

 

お茶といっても、愛犬はお水とオヤツ。わたしはマイボトルに入っているお茶とオヤツ。それだけでも、ドライブ後の外でのティータイムは格別でしたよ。愛犬との特別な時間です。

コチラの記事も参考になります➡高齢犬と旅行する楽しさ。老犬と泊まれる宿について

体調管理は万全に

旅行の前の日の食事と睡眠時間には十分気を付けること。体調が良くなければ、旅行を楽しむことはできません。

体調管理は万全にしておいてください。

出来ることなら、体温もしっかり測って、平熱かどうか確認すること。犬の平熱は37.5度から39.2度。人間に比べてずいぶん高いイメージですが、これから外れた場合は何らかの疾病が考えられますので、ドライブは中止し、病院に行った方がいいでしょう

一般的に、犬の体温は肛門に体温計を入れて測ります。犬の肛門にゆっくりと、まっすぐ体温計を挿しこみ、体温が測定できるまで、尻尾と体温計を一緒に握るようにして持ちます。こうすることで、体温測定中に犬が動いてしまっても、体温計が抜け落ちたり、体温計で直腸を傷つけてしまうリスクを軽減することができます。また、最初から飼い主だけで行わず、動物病院でお手本を見せてもらうことをおすすめします。

持ち物の準備

車に乗る練習をしたのに、ドライブ中やっぱりまだ、ハァハァしてくるワンちゃんもいるかもしれません。車内は揺れるため、思っている以上に体力を消耗しています。

 

そんな時は必ず新鮮な空気を吸わせてあげること。休憩は小まめにとって、充分に水分も摂らせること。ワンちゃんの飲み水用の容器も準備しないといけません。

 

旅行先は、なるべく近場(1時間~2時間程度)を選びましょう。途中何度か休憩をはさむと思いますが、高速道路のSAではドッグランが併設されている素敵な休憩場所もありますので、事前にチェックしてお方良いでしょう。

 

車内環境を整えておくこと。ドッグシートを敷いておけば、万が一粗相をしたときも、車を汚さないためとても良いです。

 

ドッグシートの料金は大体3,000円から5,000円程度。Amazonでも購入できます。

 

車中の温度に気を付ける(20度が目安)

車の移動に慣れていないワンちゃんや、高齢なワンちゃんにとって、ドライブとはとてつもない大冒険なので緊張します。

 

ですから、ドライブ中は犬の体に負担をかけないよう、車内を適温に保つことが重要なのです。車内の温度を一定に保つこと、そして、当たり前ですが、犬や、キャリーは直射日光が当たらない場所に設置すること。

 

空調設備から直接風が当たらない場所に置くこと。

 

停車中、車内に愛犬だけで留守番をさせない

最近の自動車は、エアコンをかけっ放しにしたからといって、エンストすることはありませんが、それでもやはり愛犬だけを車内に残すことは絶対にやめましょう。

 

もし、エアコンが切れてしまえば、たちまち車内温度は上昇します。冬でもそうです。

 

さらに、愛犬だけで車内に残っている場合、盗難にあうこともあります。大事な愛犬が誘拐されたらその後の人生、どうやって生きて行けばいいのか、想像しただけで気がおかしくなりそうです。

だから、絶対に愛犬を車内に留守番さてはいけません。

 

ドライブ中の違反行為はしてはいけません

車を運転していると、時々運転中、犬を膝の上に乗せたまま車を走らせている方を見かけることがあります。

あれは、実は違反行為です。

愛犬が自分の足のところが好きだから、という時でも、すぐそこまでだから、などという安易な理由でも絶対にやってはいけません。

車酔いを解消するために窓を開けて顔を外に出した犬もいますが、これも実は違反行為にあたります。

それだけでなく、外から飛んできた小石が当たってけがをした……といったケースもあります。先ほどもお伝えしたとおり、犬は必ずキャリーに入れるなどして、車の運転に支障がないような対策をとること。

 

忘れてはいけない宿選び

やっぱり、旅行といえばちょっと普段味わえない体験をしたいなー、と思いませんか?ごはんも誰かが作ってくれたら嬉しいし、美味しい♪

せっかくだから、ちょっとリッチにコース料理・・・あー、これ憧れますね。

 

そういう少しリッチなお宿も素敵ですし、ドッグラン併設のコテージも好きです。料金は、ホテルや旅館に比べてぐっとお安くなりますが、わたしは朝焼けのなかで飲むコーヒーが好きなので、コテージもお勧め。

 

今ではインターネットという便利なツールがあるので本当に助かります。どんな宿に泊まりたいか、行先とコンセプトさえしっかり決めておけば、大体思惑通りの宿が探せます。いい時代になりましたね。

 

去年行った、栃木県の宿は、一日限定数組しか予約をしない宿でした。愛犬のごはんも有機素材をつかったり、おいしいお料理はもちろん手作り。

 

このホテルでのごはんは、愛犬用も手作りごはんで勉強にもなりました。

最近は犬と泊まれるステキな宿も増えています。お休みが取れたら是非一泊出かけてみませんか?

まとめ

愛犬とのドライブ、たとえ老犬になっても諦めることはありません。なるべく負担をかけないように、家から近い場所に設定すると良いです。

ドライブ旅行は準備している段階から気分もあがるし、旅行で英気を養えば日々の活力になります。

さぁ、準備万端でいってみましょっか!

 

食が細くなったシニア犬のフードについてはこちらの記事をご覧ください→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて

老犬についてこちらの記事も読まれています→老犬が食べない・・・余命のことを少し話そうとおもう。水しか飲まない時にしてあげられること

 

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ABOUT ME
まめ太
幼少の頃から身近に犬がいる生活を送っています。 祖父が育てていた元警察犬(ジャーマン・シェパード)が常にいる状況でした。 そして現在は茨城県動物指導センターから引き取った元保護犬をパートナーに選び、暮らしています。 将来は、保護犬の活動の一環として保護施設にいる子たちの避妊手術を寄付できるよう現在活動中。