老犬との生活はとても豊かなものです。可愛さに加えて、そのまなざしが優しくてつい抱きしめてしまいます。仔犬の時にはない優しさが、老犬にはあるのです。
・・・ですが、一つだけわがままを言うと、あの独特の臭い、犬の加齢臭になるのでしょうか、アレが無くなると一気にお部屋の空気が清々しくなるんだけどなぁ。
空気清浄機をまわしても、外気と空気の入れ替えをしても、元の根源を探し出してニオイを絶たないとニオイ問題に関しては解決しないものなのです。
仔犬の時のニオイ、成犬の時のニオイ、そして老犬の時のニオイって違うとおもいませんか?
老犬のあのニオイの原因は何なのでしょうか。
老犬独特のニオイの原因
人間も、加齢とともに臭いが出てきますよね。そうです、加齢臭。
犬も同じく加齢臭なるものが存在するのです。シニア期に入った7歳ころから、特にその変化に気づくと思います。これはアポクリン汗腺から分泌されるニオイ成分の量が増え、空気中に触れ酸化したところに菌が繁殖してあの臭いになる。
老犬の加齢臭、自宅の問題だから、ま、いっか!と放置しがちですが、実はそのニオイ、お散歩中すれ違うお友だちにも気づかれているかもしれませんよ。
大抵の場合は、みなさん愛犬家ですので「あら、どうしたのかしら?シャンプーした方が良い頃かもね。」程度ですが、中には、はっきりと「〇〇ちゃん、ちょっと臭うわねぇ。」と言ってくださる方もいらっしゃいます。
悪気はないんですよ。そうなんです、悪気はない。でも、やはり臭いというデリケートな問題はお互い口にするのはためらいます。
だからこそ、相手を思いやるため、愛犬が気持ちよく生活するためにもニオイ問題はしっかりと取り組んでもらいたいのです。
老犬のニオイ根絶方法
ブラッシングによる根絶方法
まずは何といっても、ブラッシング。
ブラッシングには、無駄な毛を除去する効果もありますが、ノミ・ダニ除去、そして血行を促進してくれる働きもあるため、老犬の健康にとっても良い習慣です。
加齢臭がそれほどきつくないワンちゃんでしたら、これだけでも十分効果はありますが、多少加齢臭がはっきり臭うワンちゃんの場合はどうするか。
加齢臭を気にし始めたワンちゃんは、ブラッシングの後にベッドやお洋服に消臭スプレーをします。(必ずペットにも安全なものにすること!)そうすることで菌を殺菌し、ニオイのもとを絶つことができます。
歯周病対策による根絶方法
犬も老犬になり、加齢に合わせて口腔環境も悪くなります。
老犬の約8割は歯周病である、というデータもある程、老犬の口腔環境は悪化しています。
歯周病は、病気自体も恐ろしいものですがそのニオイ(口臭)も大変強烈です。
まず、なぜ老犬になると歯周病が増えるのか、というと、唾液の分泌量が減ります。唾液の分泌量が減ると、口の中が乾燥し、細菌が繁殖しやすい状況になるから。この環境下では、虫歯や歯周病になってしまう老犬も多いのです。
口臭対策は、歯周病自体を根絶するしか方法はありません。
また、歯周病を放っておくと体臭にも影響を及ぼします。歯周病と体臭、ここにどんな繋がりがあるのか、またその影響はというと、口内で繁殖した菌は食事や唾液と共に腸内に入ります。
ここで菌が腸内に入れば、腸内の善玉菌が減り、悪玉菌が増えると腸内に腐敗臭が発生します。その腐敗臭が血腋に吸収された後、全身を巡るため、皮脂腺からはこの腐敗臭が臭い成分となって発散されるのです。
腸内で腐敗させないように、デンタルケアと併せて腸内環境を整えていきましょう!
一番手軽に取り組める、腸内環境整える運動としては、乳酸菌。
乳酸菌は、腸内に入り毒素(悪玉菌)を減少させる働きをする。では、実際どうすればいいのか・・・そうです、どのご家庭にもあるヨーグルトを食べるのも一つの手段。
(※お腹がゆるくなりがちなワンちゃんは、少量から試してください。そした加糖タイプではなく無糖を選ぶこと。)
また、腸内環境はわんちゃんの寿命に大きく関わるとも言われています。(人間だって、そうですよね?)
一日も長く、健康でいてもらいたいものです。
まとめ
老犬のニオイ、正直にいうとかなり独特なニオイです。でも、普段の生活で改善できるものもいくつかありましたよね?
是非愛犬の様子をみながら、いくつかの方法を試してみてください。
食が細くなったシニア犬のフードについてはこちらの記事をご覧ください→シニア犬に最適なフードはコレ!老犬の症状別ドッグフードについて
老犬についてこちらの記事も読まれています→老犬が食べない・・・余命のことを少し話そうとおもう。水しか飲まない時にしてあげられること
ブログランキングに参加しています。ポチっ🐾として下さったら励みになります!