老犬の体が冷たいと感じたことは無いでしょうか。
散歩から帰って、足を拭いてあげた時に「あれ?」と思ったことがあります。外が冷たかったからかな、とその時はきに留めていなかった。
冬だから老犬の手足が冷たくなるのではなく、老犬になるとうまく体温をコントロール出来なくなるため、手足が冷たくなるのです。
犬は寒さに強いイメージですが、犬も哺乳類動物ですので低体温症になることがある。この低体温が続くと、神経系や心臓、呼吸などにダメージが出て最悪の場合は死んでしまうことも。
心配しすぎることも良くないのですが、老犬の低体温症については出来る限り対策はとった方が良いでしょう。
老犬の低体温症とはどんな症状か
低体温症は、人間だけでなく犬もおこりうる症状なんです。
低体温症とは(Wikipediaより)
恒温動物の深部体温(中核体温)が、正常な生体活動の維持に必要な水準を下回ったときに生じる様々な症状の総称。ヒトでは、直腸温が35℃以下に低下した場合に低体温症と診断される。また、低体温症による死を凍死(とうし)と呼ぶ。
低体温症には、軽度、中程度、重度の3つのフェーズがあります。
- 軽度:32〜35°C。衰弱、震え、覚醒レベルが低い
- 中程度:28〜32°C。筋肉のこわばり、低血圧、意識の混濁、呼吸が浅い(ゆっくり)
- 重度:28℃未満。散瞳(瞳孔が過度に拡大)、鼓動が極めて弱い、呼吸困難、および昏睡
低体温症で最初にみられる兆候は、強烈な震えです。また、皮膚や粘膜の色の変化もあります。尻尾、耳の先端、足先など特定の場所が冷え、だらんと力がなくなります。
犬は哺乳類ですがあまりにも体温が低くなり過ぎると、自力により体温を戻すことができなくなります。影響の程度は、各段階、低体温の持続時間により変化する。
人間は35度以下になると低体温症と言われますが、犬の場合は何度なのでしょうか。
犬はわたしたち人間よりも体温が高いうえ、小型犬や仔犬は大型犬や老犬に比べて体温が高い傾向にあります。犬は37度を下回ると低体温症と言われています。
低体温の時の症状は「動かない、固まる」「体が冷たい」「元気がない」などです。
愛犬の元気がないな?と気づいたり、熱が高めでしたら初めから獣医師に相談すること。
寒い中に長時間いる、冷たい水の中で長時間過ごす、被毛が濡れて体温が奪われる状態が続く、麻酔が長時間に及んだ場合、これらの状況下では低体温症になってしまいます。
また、超小型犬や新生児、老齢犬、病気の犬(視床下部の疾患、甲状腺機能低下症)、麻酔を施された犬は、常温でも低体温症になることがあります。
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低体温になったとき何をすべきか
愛犬の様子が変だな?小刻みに震えたり、もしくは固まって動かない場合、体温を測ってください。
その時の体温が37℃を下回っていた場合は早急に動物病院へ連れていくこと。体温を測り終わったら、すぐに体を温めてあげること。
この時の温め方ですが、急激に温める(例えば、熱いお風呂にいれたり、湯たんぽを抱かせて毛布にくるむ等)ことは体の負担になるため、毛布でくるみ、足元に湯たんぽ(タオルでくるみ、直接足に当たらないようにする)を置くといった方法で優しく温めます。
直接湯たんぽが当たってしますと、低温火傷になる可能性があるため、絶対に直接当ててはいけません。
わたしの対処方法
老犬でなくても、寒いところから帰ると体も足も肉球も冷え切っています。人間だってそうじゃないですか、外から帰ると顔、手、足先が冷えています。
こんな時、あなたなら真っ先に何をしたいですか?
わたしは可能ならば温かいお風呂に入ります。帰宅するのはわたしが一番早いため、お風呂を沸かすのに時間がかかるので、そんな時は足湯と腕湯をします。洗面器程度のお湯なら、すぐに張れますよね。
足湯はワンちゃんも一緒に、です。39度のお湯を洗面器に張り、十分に温めてあげます。
足湯に入れた後は、水かきの部分をちゃんと乾かさないと、赤くなったり炎症を引き起こす可能性があるため、十分に乾かすこと。
うちのワンちゃんは足湯がとっても大好きです。お風呂はあまり好きではないのですが、足湯だけなら喜んで手(足?)を出すので面白いです。気持ち良いんでしょうね。
わたしは冷え性なので、冬場は毎日湯たんぽをして寝ています。少し早めに湯たんぽを入れておくと、布団に足を入れた瞬間「暖かい♡」をほっこりして、心地よい眠りにつきます。
それは愛犬たちも同じなのです。老犬になり、低体温になったワンちゃんたちは自力で体温を上げることが出来なくなっています。
目をつぶり、体を動かさず、じっと冷たい状態を耐えています。
人肌の暖かさを与えてあげたら、彼らも心地よく眠れる。暖かい状態でスヤスヤ眠る状態を与えてあげたい。
老犬で低体温が続くようなら、暖かいマットを利用してください。
普通の暖かいマットでも充分暖かい。でも、それは内側からエネルギーが湧き出る成犬の場合。
自力で体温を上げることが難しい老犬の場合は、何らかの形で体を温めてあげないといけません。
湯たんぽはお湯が冷えたら暖かいものに取り換えないといけません。床暖房は暖まりすぎたり、ワンちゃんが寝ている場所だけでなく床全体を暖めるため不経済。
そんな時にお勧めなのが水循環マットです。
人肌に暖めてワンちゃんにも優しい上、電気代も少なくてすむのでお財布にも優しい。
エアコンの電気代と比較すると
- 水循環マット:7円/1日(33W)
- エアコン:73円/1日(415W)
と、圧倒的に経済的。
低体温で困っているワンちゃんは、寝ているように見えても、実は心から落ち着いて心地よく寝ている状況とはいえません。
愛犬を快適に寝かせてあげたいなら、利用してみる価値はあります。
まとめ
今でこそほとんどのワンちゃんは室内で飼われていますが、ひと昔のワンちゃんは外飼いで番犬として飼われていました。
真冬の寒い時期や、雪が降る日はどうやって過ごしていたのかと思うと、頑張っていたんだな、と思います。
以前実家で飼っていたワンちゃんも、外飼いの番犬でした。台風の時や大雪の時は室内に入れていましたが、田舎でしたし、当時は室内で飼っているワンコを見たことがありませんでした。
今、もし外飼いで飼われているワンちゃんは犬小屋があるとおもいます。ですが、老犬になったら寝る時は玄関の中やガレージなど、雨風がさらに防げる場所で寝かせてあげて欲しいな、と思います。
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