老犬になると、足腰が弱くなるほか、認知症の症状で徘徊してしまったり、老化現象のために目が見えなくなるワンちゃんもいます。
認知症になり徘徊が始まると、昼夜問わず歩き周るため飼い主さんは目が離せません。
足元がおぼつかない老犬が徘徊しだすと、壁や家具の角にぶつかったりして危険です。目が見えないワンちゃんが徘徊する時、その危険度はさらに高まります。
しかし、認知症になり歩きたがるワンちゃんを無理やりとどめておくことは出来ません。
住み慣れたおうちの中ですが、実は危険がいっぱいなのです。
このような場合はどんな対策が適しているのかご一緒に確認しましょう。
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老犬のぶつかり防止にはコレ!
目が見えなくなった老犬が認知症で徘徊するようになると、住み慣れた家の中でもテーブルやイスの脚、壁や柱の角などにぶつかるようになります。
老犬になると視力が衰え、次第に聴力も落ちてきます。犬は嗅覚が優れていると言いますが、この嗅覚が低下してくると、空間把握が難しくなるのです。
視力が衰えてきても、聴力や嗅覚が視力を補い家の中ではいつも通りに過ごせてしまいます。ここで注意しないといけないのは、いつもの通りに過ごせるため、視力が低下していることを飼い主さんが見落としてしまう可能性が高いのです。
老犬が徘徊することでぶつかってしまう対策としては、家具や壁の角にコーナーガードなどのぶつかっても痛くない素材を巻きつけ、けがをしないように守ってあげること。
また、視力が衰えた老犬は聴力と嗅覚の感覚で歩いているため、部屋の模様替えは極力避けましょう。住み慣れた部屋ならなんとか感覚で覚えているため、家具の配置が変わると大変戸惑います。
ぶつかり防止、具体例
老犬が角にぶつかったとしてもケガをしないように柔らかい素材を巻きつけておくことが大事。適した素材としては、梱包材の気泡シートや緩衝材、タオルなど。また、うっかりタンスやクローゼットの引き出しを出しっぱなしにしておくと、そこにワンちゃんがぶつかることもあるため「出したら閉める」このくらいの配慮はしたいものです。
梱包材の気泡シートは1巻、約1,000円前後。(参考価格)
大きいのでネットで購入して届けてもらった方がよいでしょう。
認知症のワンちゃん用にサークルを準備する
認知症で、ずっとある一定の方向に歩く、つまり「クルクル回る」ワンちゃんのためにサークルは非常に役立つ介護グッズです。
イメージ的にはこのようなものになります。こちらはアイリスオーヤマのもので、値段は6,379円(税抜、送料別)。
ソフト素材ですので、万が一ぶつかってもケガをしません。クルクル回るワンちゃんを無理に止めると、それがかえってストレスになる場合もあります。周り続けるワンちゃんを止めるのではなく、こういう介護グッズを上手に使ってストレスフリーな介護をしましょう。
老犬、脚が比較的短いワンちゃんには段差にスロープを
Mダックスフンド、Wコーギー、Fブルドック、トイ・プードル、シーズー、パピヨン、チワワ、ヨークシャ・テリア、ビーグル、ペキニーズ、ラサアプソ、コッカー・スパニエル、パグ、バセット・ハンド、ポメラニアン、キャバリア、ジャック・ラッセル・テリアなどの小型犬は、椎間板ヘルニアになりやすい犬種といわれています。
段差への一歩を踏み出す時、例えば玄関の段差やソファに上る時に腰にものすごく負担がかかり、椎間板ヘルニアになります。これらのワンちゃんと一緒に生活している飼い主さんはこの段差をスロープに変えてあげてください。
老犬になってから、というより、椎間板ヘルニアになる前に対処したいところ。うちのワンちゃんはまだ若いから大丈夫、と思わずに早めやめ、早めの対応が後々のワンちゃんの生活を左右するのです。
椎間板ヘルニアについてはこちらの記事もご覧ください!老犬は椎間板ヘルニアが原因で介護に。後ろ足が動かないのは後ろ足が動かないのはヘルニアが原因?
その他、老犬との暮らしで気を付けたいこと
犬はもともと暑さに弱い動物ですが、老犬になり、益々温度の変化に順応する力が弱くなってきます。
特に高齢犬は寒さに対応できなかったり、今までは適温と思われる温度でも、暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。そこで、温度・湿度の調整が必要になってきます。温度計・湿度計が一緒になったデジタル時計がありますので、そちらを使うと現在の温度と湿度が可視化されるため、おすすめです。
我が家のワンちゃんは、自分のゲージの他にお気に入りの落ち着くスペースがあります。窓際のソファの上と北側の部屋の隅っこ。ソファの上には肌触りのいいブランケットが置いてありますし、北側の部屋の隅には、生協で購入した手触りサラサラの冷たい素材のシートが敷いてあります。
寒くなったら、陽のあたるソファの上に行き暖をとり、暑くなったら北側の涼しいところにいく。
寝たきりワンちゃんは、自分の力で移動することが出来ません。ですので、たとえ不快に感じていても自分の意志で身体を動かしたり移動でないので、飼い主さんが相手の気持ち読み「自分だったらこうして欲しいな。」というアンテナを常に張っておくこと。
あなたの優しい気遣いが、ワンちゃんにもきっと伝わり心のそこから「ありがとう。」って言っていますよ!
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