老犬になってなんだか噛み癖がついた、などといった、今までは穏やかだったワンちゃんが高齢犬になり性格が荒くなる子もいます。
わたしにも経験がありますが、今まで何にもトラブルなく過ごしていただけに、噛まれた時は相当なショックを受けます。実は、老犬になってから噛み癖がついたワンちゃんはある原因があるのです。
老犬になってから噛むようになった原因と対策についてお話していきます。
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老犬になって噛み癖がついた理由とは?
老犬になってからワンちゃんの性格が変わったという事例、実はけっこう多いんです。活発だったワンちゃんがシニア世代になって穏やかになる場合もあれば、大人しかったワンちゃんが年齢を重ねるごとに怒りっぽく攻撃的になるという場合もあります。
噛み癖がついた理由その①<老化に伴う精神的不安>
わたしたち人間が毎年年齢を重ねるように、ワンちゃんも毎年年齢を重ねます。ワンちゃんも同様に年を重ねますが、そのスピードは人間の数倍で年を取ると言われています。
犬は産まれてからすぐに急激に発育します。だいたい1年半で成人年齢(人間でいう20歳)に達するとも言われます。その後は1年で人間の4歳分ずつ年齢を重ねていきます。
産まれて1年半で成人だなんてビックリしますよね。そのスピードで老化も進み、7歳を過ぎるとシニア期と呼ばれる時代に突入します。
シニア期に入ると、視覚・嗅覚・聴覚などの感覚が衰えはじめます。すると、今まで把握できていたものが認知できなくなり不安を感じるのです。こちらはいつものように愛犬の体に触っていたつもりでも、ガブっと噛まることがあります。これは、急に手を出したりすると、認知能力が衰えた老犬は驚いて、反射的に噛みついてしまう。噛んだ後で、「しまった!」と我に返り反省するワンちゃんもいます。
自宅の老犬でも、顔見知りの老犬でも、接触する時は、声を掛けながらゆっくり愛犬に近づき、初めに手の臭いを嗅がせましょう。匂いをかがせて安心させてから体に触れるようにしましょう。
噛み癖がついた理由その②<認知症になっている>
認知症になると、飼い主のことが分からなくなるこもいるそうです。認知症がそうさせているのですが、感情のコントロールもうまくできなくなります。怒ったり攻撃的になったりするするワンちゃんもいます。
一度、認知症を発症したら、もとに戻すことは難しいのですが、少しでも症状が進まないよう次のような方法で予防を行うことが出来ます。
・日光浴をさせる
夜鳴きをしてしまう老犬には、朝日を浴びさせることが一番効果的。朝いちばんに日光浴をして、昼間にできるだけ遊んであげて、夜は長く眠れるよう工夫しましょう。
・ブラッシングやマッサージをする
ブラッシングやマッサージなど、毎日のお手入れで実践されていると思いますが、大好きな飼い主さんから受けるマッサージは至福の時。また、物理的にも皮膚や被毛への刺激が脳を活性化させます。
特に、恐怖や興奮状態にあるワンちゃんを落ち着かせるには、タッチングや背線マッサージが効果的!
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・散歩など、適度な運動をさせる
老犬になって足腰が弱くなったからといって、家にこもりがちなのは良くありません。適度な運動は筋力アップにつながりますし、寝たきりを防ぐことで認知症の予防になります。散歩コースを変えたり、自然や土、風などに触れることも、脳にとって良い刺激となるのです。
噛み癖がついた理由その③<環境の変化についていけない>
老犬になってから、環境に変化が生じると、戸惑いのあまりにどうしていいか分からなくなって、噛み付くワンちゃんもいます。
引っ越しなど生活環境の変化に適応できず不安になったり、長時間の留守番が増えた、などといった留守番時間の変化などによるストレスでガブっとしていまうワンちゃんもいます。
環境の変化が理由の場合は、少しでも愛犬が落ち着ける環境を整えることが大切。
お気に入りの毛布やベッドを置いたり、大好きな飼い主さんのニオイがするものを与えたり、声をかけやスキンシップを行い、不安を取り除いてあげましょう。
まとめ
老犬になってから、トイレの失敗が増えた、簡単なコマンドなどが出来なくなった、など以前は出来たことが出来なくなってしまうことも見受けられます。でも、頭ごなしに叱ったり体罰を与えてはいけません。絶対に。
もし、仮にトイレの粗相をした場合でも、ワンちゃんを見守り、決して叱らず、愛犬が安心して暮らせるよう心がけましょう。
ワンちゃんの噛み癖、唸る行為をやめさせるには、どうしたらよいか?愛犬の噛み癖を、認知症が引き起こしている場合、トレーニングや繰り返し教えることで治るようなものではありません。
サプリメントでその症状が緩和されることがあります。実際に、「ミドリイガイ」というサプリメントを摂ったワンちゃんにあったら、幾分、性格が穏やかになった気がします。
そして何よりも大事なのは、どんな場面になったとしても、深い愛情を持って接するということ。
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