あなたの愛犬が消化不良をおこして、下痢になったとき、大抵の下痢は経過観察で、そのうち良くなります。
しかし、下痢の陰には重篤な病気が潜んでいる場合もあるので、3日以上下痢が続くようでしたら、獣医師に診せてください。
さて、今日は、愛犬が下痢でも元気がある場合、食事内容を見直してみませんか?という、ご紹介です。
Contents
犬が下痢をする理由
先ほどもお伝えしたとおり、犬が下痢をしているからといって、すぐに病院にいかないといけないわけではありません。
人間でもある一定数いらっしゃるように、乳糖不耐性のため、牛乳を飲むと下痢をしてしまったり、アレルギーやストレスによっても下痢を引き起こします。
下痢を引き起こす原因はたくさんありますが、代表的な原因には、以下のようなものが考えられます。
病院に行くまでもない下痢
- 食べすぎ
- 消化不良
- 脂肪分の摂りすぎ
- 環境の変化に慣れない
注意した方がいい下痢
- 拾い食い(腐ったもの、糞食、など)
- アレルギー
- 寄生虫
- 胃腸炎
- 癌
すぐに獣医師に診せ、治療すべき下痢
- 異物誤飲
- 食中毒
- 人間の薬などの誤飲
- 重度の胃腸炎、膵炎
- 癌
- 感染症
愛犬の食事内容を見直す
下痢をしたあと、2~3日様子をみて、元気そうであればもう大丈夫です。この下痢をした日の数日間、フードの変更やストレスがあったなど、思い当たることもあるでしょう。
こういった、一時的な下痢の場合は、あまり心配しなくても良い。ただし、体調は万全ではないので、長時間のお散歩や興奮する遊びは避けて、お家の中で、できるだけ静かな遊びを心がけましょう。
ただし、その後、嘔吐など下痢以外の症状が見られたり、下痢を繰り返す場合には早めに病院へ。
食事を見直してみる
食事内容を変える、といっても食は色々な種類があります。ドッグフードのドライタイプ(いわゆる、カリカリですね)と生タイプ。
それだけ?いいえ、食を変える方法は、まだまだたくさんあります。
BARF、という言葉をご存知ですか?まだまだ主流ではないかもしれませんが、「BARF」と言われています。
この言葉は「骨と生食」を意味しています。
生食給餌(Bones And Raw Food)とは
「BARF」の発祥は何なのでしょうか?
オーストラリアの獣医師ビリガースト氏の著書「Gove your dog Bone」の中で、犬には生食を与えるということを言っています。
その後、カナダ人であるデビー・トリップによって「Bones And Raw Food」=「BARF(骨と生肉)」と名付けられた経緯があります。
今では、世界中の中で、ある一定数が「BARF」を取り入れているそうです。
そして、ドイツはこの「BARF」を積極的に取り入れており、ある意味世界の最先端といわれています。さらに、ドイツは「BARF」が世の中に広まるずっと前から、犬への生食給餌が行われてきました。
なぜドイツではそれほどまでに、生食給餌が広まっているのでしょうか?
それは、ドイツの歴史に由来します。
ベルリンの壁が崩壊する前のドイツは、西ドイツと東ドイツの2つの国に分かれていて、旧東ドイツ側が資本主義だったためにドッグフードというものが出回りませんでした。
では、何を犬に食べさせていたのでしょうか?そうです、まさに、犬に生肉を与えていたのです!
「BARF(骨と生食)」とは、犬が野生動物だった頃、捕食動物でしたので、生肉を食することは自然なことだったのです。
グリーントライプとは?
日本ではまだまだ馴染みが少ない、生食給餌。そして、生食給餌を始めると必ず試したくなるのが「トライプ」です。
初めて聞きましたか?
犬にとって、最も嗜好性・栄養価ともに高く、さらに消化も良いとされています。
生食給餌仲間の話では、シカを捌いた時にこのトライプを愛犬家たちと分け合っているそうです。
この、トライプとは何なのでしょうか?
反芻(はんすう)動物(ヒツジやシカ、ウシ等)は、4つの胃で食物を消化します。
※反芻(はんすう)とは、草などを口で咀嚼し、胃に送って部分的に消化したあと、再び口に戻し咀嚼する。これを繰り返して食物を消化すること。
トライプ は反芻動物の胃壁、または牛の胃のことです。わたしたち人間も、トライプを食しているんですよ。それは何だか分かりますか?そう、ホルモンです。
食用にするため、洗浄して漂白されているので白い色をしていますが、犬のためのグリーントライプは洗浄されておらず、グリーン(加工されていない)トライプと呼ばれています。
そして、グリーントライプと呼ばれているのは、第4胃のことです。
天然のサプリメント
グリーントライプを「天然のサプリメント」と呼んでいます。
消化が良く、動物が食べた草の栄養素、消化酵素、胃液、アミノ酸、必須脂肪酸(リノール酸、リノレン酸)、そしてカルシウムとリンを非常にバランスよく含んでいるため、グリーントライプで栄養を補っている犬は、健康状態に優れています。
もし、狩りに出かける知り合いがいれば、是非分けてもらいましょう。
現在、日本でも農業被害を減らすため、害獣駆除としてエゾシカを狩ることがあります。最近では、ジビエ料理としても流行っていますが、生食給餌にも生かされています。
なかなか、狩りに行くことが出来ない方(ほとんどの方はそうですよね!)、どんなお肉を与えたらいいか分からない方は、通販サイトからも購入できます。
こちらの馬肉は、我が家の愛犬も喜んで食べるので、是非お試しください。馬刺しの専門店が作った馬肉パラパラミンチ
まとめ
グリーントライプがいかに素晴らしいか、そして犬にとっては最も嗜好性・栄養価ともに高いことがお分かりになったと思います。欧米のトップブリーダーたちにとっては、昔からナチュラルフードの中では最高のものと認識されてきました。
生のグリーントライプが入手できたら最高ですが、初めての時は、その捌き方や与え方に戸惑うかもしれません。しかし、メーカーによっては、このグリーントライプを乾燥させたものを扱っていますので、初めはそちらをワンちゃんに与えてみても良いですね。
初めて我が家のワンちゃんにこのドライタイプの胃袋を与えた時、その興奮たるや・・・あんなに興奮した愛犬を初めて見ました。ワンちゃんの健やかな毎日のために、天然のサプリメント、是非お勧めです。
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