犬も人間と同じく、年を重ね老犬になります。そして、老犬になり介護が必要なワンちゃんと、最期まで介護が必要のないワンちゃんと2パターンに分かれます。
介護が必要となったワンちゃんは飼い主さんの献身的な介護を受けて生活していかなければなりません。
介護には様々な段階や症状があり、その対処方法は多岐にわたります。
24時間付きっ切りで見ていてあげないといけなかったり、成犬の時にはなかった無駄吠えが出てきたり、本当に想像していなかった事態になる場合も。
眠れない、出かけられないストレスにも苛まれるかもしれません。外出先では、留守番をさせている愛犬のことばかり考えて落ち着かない。
こんな毎日にイライラしてくるかもしれません。
老犬の介護のイライラを溜めない方法
老犬の介護でイライラすると良いことは何もありません。飼い主さんのイライラは、愛犬にも伝わりますし、知らないうちに態度にも出てしまうんですね。そうすると、愛犬はいつも優しかったあなたが急に怖くなり、戸惑います。
あなただって、そんなこと望んでいませんよね。
笑う門に福来る、っていうじゃありませんか。笑えば心もまあるくなります。老犬を介護するときにイライラを溜めない方法を知っていれば少しは楽になるかもしれません。
老犬をお風呂に入れる方法①
寝たきりではないワンちゃんは、自宅でお風呂にいれることが出来ます。ワンちゃんをお風呂に入れる時は必ず座らせたり、伏せの状態でシャンプー&すすぎをしてあげましょう。
お風呂は、介護が必要な老犬にとっては負担になりますので、手際良くすることを心がけて。滑り止めマットを敷いておくと安心です。
タオルドライをしっかりすると、ドライヤーで乾かす時間を短縮することが出来ます。2枚のタオルで水分をしっかりとふき取ること。
老犬をお風呂に入れる方法②
寝たきりのワンちゃんをお風呂に入れることも出来ますが、中型犬、大型犬になるとある程度広い場所が必要になります。
すのこを敷いて、頭の方が高くなるように台を設置します。そこで寝かせた状態で洗ってあげる。
ただ、寝たきりワンちゃんを毎回お風呂場に運ぶことも相当な体力を消耗しますので、2回に1回程度が良いかもしれません。後の1回はドライシャンプーという方法をとります。
ドライシャンプーは、洗い流しを必要としないシャンプーなので飼い主さんにとっても老犬にとっても負担が少なくてすみます。全身じゃなくても、汚れている部分をふき取るだけでもさっぱりし、清潔に保つことが出来るのでおススメです!
また目や口元などの顔周りも固く絞ったタオルで拭きますと気持ち良さそうです。そして、全身はマッサージをするように優しく撫でるように拭きましょう。
介護施設を利用するという選択
介護施設に愛犬を預けるということ、ひと昔前だとそんなことをいうとまるで「飼育放棄だ」という様なことを言う人もいましたが、今はそんなことは無くて一時預かりもしてくれる施設もあるので、ぜひ利用してみて下さい。
ひとりで何でも抱えてしまうと、本当に辛いです。100%介護だけに集中できる時は、介護に集中すればいい。
でも、お出かけや用事を片付けなければいけない時は、一時お預かりを利用すれば、心配で気が気では無い、という事からは解放されます。
お出かけの時、楽しまないとそれもストレスになる。ですから、介護の時には介護、出かける時にはそのことに集中する。
これだけで、ストレスはぐっと減ります。
ちなみに神奈川県で一時お預かりをしてくれる施設を調べたら、1時間から一時お預かりが可能な施設もいくつかあります。介護で預ける場合でも、24時間医療スタッフが付きっ切りで見守ってくれる施設も。
料金も小型犬、中型犬、大型犬の体重別で分かれていて一時お預かり、デイケア、ショートステイ、ロングステイ、と色々なニーズに応えています。
ちなみに、我が家のワンコ(雑種、20kg)をデイケアで10:00~18:00まで預ける場合の料金は1回あたり1万円。ただし、各施設で割引制度もあるみたいです。
まとめ
誤解を恐れずに言うならば、老犬の介護と人の介護って似ていると思うんですね。やってもやっても、そこには答えがない。だからこそ一人で抱えないことが重要なんです。
家族で介護する、といってもやっぱり負担は女性にウエイトが偏りがち。家に居れば家事をして、ごはんを作り、お掃除をして、子どもたちが幼稚園・学校で必要なものを買い揃えたり(当たり前のように)、その間もずっと介護。
だからこそ、家族と一緒に介護するのですが、いざという時はこういう施設を頼ってみましょう。
夜中も介護のため愛犬に付きっ切りで眠い・・・そんな時は、寝る時間を確保するためだけに預けるのもありだと思います。
「寝る時間を確保するためだけに1万円かけられない」という意見もありますよね。以前ならわたしもそう考えました。
でも、眠れないストレスって相当きつい。全てのパフォーマンスは落ちるし、イライラする。その低いモチベーションでは介護中に愛犬に伝わってしまいます。
気持ちよく毎日を笑顔で過ごしたいじゃないですか。だからこそ、利用して介護を誰かに委ねる、その利用価値に気が付いてもらいたいな、と思います。
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