老犬の介護がつらい時
毎日鳴きやまないパートナー・・・若い頃は無駄吠えなんかしなかったのに一体どうしちゃったの?
なんでそんなに鳴くの?どこが痛いの?終わらない気疲れ。
痩せていく姿をみるのがつらくて、何とか食べてもらおうと手を変え品を変えて用意するご飯を食べてくれない、解決策が見つからずに無限のループ。
床ずれをしないように一時間おきに動かしてあげる。これって正直しんどくて、眠い。人間を介護する場合も大変な労力を使いますが、犬も同様、介護って本当に大変です。
わたしは、祖母の介護と愛犬の介護を経験してみて、言葉に出してくれない分、もしかしたら愛犬の介護の方が辛いかもしれない・・・と思う時もありました。
あなたは今、このブログを読んでいるということは愛犬の介護の辛さから少し開放されたいと思っているのでしょう。その気持ち痛いほどわかります。
犬を飼っていない友だちに話しても多分理解してもらえないし、犬を飼っている友人には、かえって気を遣わせるといけないと思って気丈なふりをしてしまう。
当時のわたしがそうでした。
Contents
老犬の介護でつらいこととは?
ご飯を食べなくなった
老犬になり食が細くなり、いつものドッグフードを食べてくれずウエットタイプのものに替えても食べてくれない。日々痩せていく姿をみるのもつらいけど、何を食べてくれるのか模索することにも疲れます。
夜鳴きをするようになった
無駄吠えをしなかった愛犬が、急に夜中に鳴きだす原因は高齢化に伴う認知症からくると言われています。心寂しくて鳴く場合もありますが、遠吠えにより眠れない、ご近所迷惑になっていないかと、いつも心配で気疲れをしますよね。
以前、実家で飼っていた愛犬は、夜中に決まって遠吠えするため近所迷惑になっていないか、いつも冷や冷やしていました。また、彼らの夜鳴きの原因を取り除けないもどかしさもありました。あなたもそうではないですか?
視力低下による恐怖心で吠えるようになった
今まで見えていたものが見えなくなる不安により、今まで平気だった人に吠えたり、散歩中仲良しのワンちゃんでも吠える場合があります。
これは白内障による視力の低下が原因のひとつです。
自力で歩けなくなった
大型犬の場合、30kgを超える犬を抱えて散歩することは、相当な体力が必要になります。気分転換に、と連れ出す散歩も気分転換どころか専用のハーネスを使っても帰ってくることにはぐったりするくらい体力を使います。
トイレが自分でできなくなった
散歩と同様、自分で排泄ができなくなっているので、毎回介助を必要とする犬もいます。
コチラの記事も読まれています「老犬のためにわたしたちが出来ること」→老犬が食べない。余命のことを少し話そうと思う。水しか飲まない時にしてあげられること
介護つらさを解消する方法
かかりつけ医に相談する
早めに病院に行って、お薬を処方してもらってもいいのではないかと思います。最初のパートナーを介護しているとき、彼も頑張っているし鎮静剤を出してもらうことが悪いことのようで抵抗がありましたが、最期の方は薬を処方してもらいました。
薬が効いて彼自身も少し眠ることができて、良かった。かかりつけ医に相談してお薬の力を借りるのも悪くない方法だと思います。
コニュニティーに参加する
愛犬つながりの友だちでも、やはり元気な子と暮らしている飼い主さんと、介護が必要な子と暮らしている飼い主さんでは、毎日の暮らしぶりが全然違います。わたしがそうだったのですが、元気なワンコと暮らしている友だちには、気を遣わせるといけないと思い、すべて悩みを相談しませんでした。
だから、コミュニティに入って同じ悩みを共有することで、気持ちが楽になったり、知らない情報を得ることが出来たりするので、心の負担がだいぶ軽くなります。
老犬ケアで一時的に預かってもらう
最近は、「老犬ケア」という施設もあり、もしお近くにこういった施設の力を借りるのもありではないでしょうか?
介護を外注する、ということに少し抵抗があるかもしれませんが、人間だって同じですよね?疲れた時には積極的に頼って下さい。
まとめ
愛犬は可愛い。誰よりも愛しい。でも、介護というのは実際に経験した人でないと分からない辛さがあります。
愛犬も眠れない、自分自身も眠れない。
人間、睡眠不足が一番良くありませんから、ご自身の睡眠を確保する意味でも、あなたの愛犬が少しでも楽になるためにも、お薬を摂ったり、一時的に老犬ケアに頼ることを積極的に取り入れるべきだと思います。
コミュニティに入ったり、同じ悩みを相談できる相手をみつけることが、自分を支える意味でとても大事なことです。
仕事をしながら愛犬の介護をしている人もいらっしゃるでしょう。おそらく、誰もが「仕事を辞めるべきか?」と悩むと思います。実際わたしの家でもそうでした。
家族との話し合いの中で、仕事は辞めずに介護をしましたが、いつもいつも葛藤の毎日でした。でも、その分家族の絆が深まり、家族全員で愛犬を看取って後悔はありません。
そして、愛犬を看取ったあとにこの詩を見つけました。まるで、彼からのメッセージではないかと思い、初めの頃は泣いてばかりでしたがいつしかそれは、わたしへのメッセージに変りました。
あの時は、お互い辛かったね。でも、最期まで一緒に過ごせて本当に、本当にしあわせだった、と言えます。
「犬の遺言」
人間は死ぬとき
遺言を書いて、
愛する人に全てを残すという
ボクにもそういう事ができるなら
こう書くよ
可哀想なひとりぼっちの野良犬に
ボクの幸せなお家を譲ります
ボクのフードボールや豪華なボクのベットも
柔らかい枕もオモチャも
大好きな(飼い主の)膝の上も
ボクを優しく撫でてくれるその手も
優しい声も
今までボクが占領していたあの人(飼い主)の心も
あの人(飼い主)の愛も・・・
ボクに穏やかな最後を過ごさせてくれたその場所を
ボクをギュッと抱きしめてくれたそのぬくもりも
ボクが死んだら「こんなに悲しい気持ちになりたくないから、もう2度とペットとは暮らさない。」って言わないで
その代わりに、寂しくて、誰も愛してくれる人がいない犬を選んで
ボクの場所をその子にあげてちょうだい
それがボクの遺産だよ
ボクが残す愛・・・それがボクが与えられる全てだから
https://bigtreeforanimals.org/blog-news/a-dogs-will/
「老犬のためにわたしたちが出来ること」コチラの記事も読まれています→老犬が食べない。余命のことを少し話そうと思う。水しか飲まない時にしてあげられること
余命宣告された老犬のためにわたしたちが出来ること、コチラの記事も読まれています→老犬や余命宣告された愛犬にしてあげられること。飼い主だからこそ出来るたった1つの事とは